令和の時代に価値がある男性は…

　そうすることで、「“高嶺の花”に思われる女性でもウェルカムになる」と語る鈴木氏。また、先ほど挙がっていた芸能人カップルを見ると、あまりイケメンとは言えない男性陣に対し、夏目三久さん、蒼井優さんと錚々たる美女が揃っている。

「お金・地位を持っているとか、筋肉があってスポーツマン風の“オスみ”が強い男性などは、古い価値基準で、人気も下降気味。美的センスや文学的素養、そうした独自のクリエイティビティがある人が令和の時代に価値があるのではないでしょうか」

星野さんと新垣さんに触発され…というプロフもアリ

　鈴木氏は、ビッグカップルの話題により、「僕も」「私も」と結婚願望熱が高まりマッチングアプリを利用する人たちが増加すると予測している。

「これまでにストイックに仕事をしていた人が、突如としてはじめるパターンが多そうですね。以前までは必死さが見え隠れして敬遠されていましたが、“逃げ恥”のストーリーもあるので、それが免罪符になり正当化される気がしています」

　もし、男性がアクティブに利用していくのであれば、どういったプロフ文を書いていくべきか。

「『星野源さんと新垣結衣さんの結婚に触発され……』という動機を書いても、好意的に受け取られると思います。世間的にもポジティブな評価がすごく多い結婚でしたし、同じような反応をされた蒼井優さんが、会見で『“誰を好きか”より、“誰といるときの自分が好きか”』と言って、そのワードがしばらくアプリでも使われていたのを散見しました。異性の“共感力”を高めるためにも、この話題はどんどん出していっていいのではないでしょうか」

　婚活中の男性にとっては、いろいろと触発されそうな今回の結婚ニュース。“逃げ恥”の金子文紀監督は「謙虚さ、誠実さ、好意的に相手に向かう姿勢といった人柄の良さが素晴らしい」と2人の魅力を語っていたが、浮つくことなく異性に正対していきたいところだ。

＜取材・文／東田俊介＞