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「22歳で大手芸能事務所クビに」ホリエモンチャンネルMC・寺田有希の這い上がり人生

暮らし

「1つひとつの仕事で120%を出すしかない」

寺田有希

『対峙力』では数々の著名人と「対峙」する中で身につけたコミュニケーション術を解説

――事務所をクビになってからは、どうやって這い上がっていったのでしょう。

寺田:フリーになってからもまだ、なんとかして王道ルートに戻ることを考えていました。でも全然うまくいかなくて、レストランのウェイターのバイトを週6でやるような日々……。

 でもあるとき、舞台で一度共演したことがあった堀江さんにYouTubeチャンネルのMCとして声をかけてもらえて。

 それもすぐに結果を出せたわけではないのですが、徐々にですね。「結局1つひとつの仕事で120%のパフォーマンスを出すしかない」って思いはじめたときがあったんです。

 そのころはバイトのせいで芸能の仕事に身を注げていなかったし、一回もらった仕事から次につながることも少なかった。「自分には誇れる武器が何もない」「これではダメだ」と思わざるを得ないほどどん底にいたので、必死でしたね。

プライドの壁が人の何十倍も分厚かった

寺田有希

――ほかに努力したことはありますか?

寺田:これは『対峙力』に書いていることなんですけど、小さなことでもいいから日々試行錯誤を重ねることが大事だと思っています。大きな失敗ってなかなかする機会がないと思うんですけど、それよりは経験することが多い「小さな失敗」にこそ、次につながるヒントみたいなものが隠されてるんじゃないかなと思って。

 事務所に所属していたころは、プライドの壁が人の何十倍もあるんじゃないかってくらいめちゃめちゃ分厚かったので、うまくいかないことから目を逸らしてしまうことも多くありました。でもそっちの王道ルートに行けないとなったとき、自分が生きていくにはどうしたらいいのかと考え抜いて、日々のトライ&エラーにたどり着きました。

 120%仕事を全うするとだんだん評価されるようになっていき、繰り返し仕事をもらえるようにもなり、気づけばこうして書籍まで出版することに。今でもプライドの壁が完全になくなったわけではないけど、昔よりはかなり薄くなったんじゃないかなと思います。いい意味で夢に固執することがなくなったんですよね。

対峙力

対峙力

根は人見知りで小心者ながら、ホリエモンチャンネル等でMCを務める著者が、数々の著名人と「対峙」する中で身につけたコミュニケーション術を解説

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