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アマゾン創業者が祖母を泣かせた失敗に学ぶ「人を動かす言葉」

学び

共感を集める「ワンビッグメッセージ」

 どんなスピーチでもプレゼンでも、この1点だけは聞き手に伝えたいというメッセージがあるものです。その「たった1つの大事なメッセージ」を、私が提唱しているブレイクスルー・メソッドでは、「ワンビッグメッセージ(One Big Message)」と呼んでいます。

 相手に伝わるだけでなく相手を動かすことのできるストーリーを作るために何よりも大切なのは、話の最初から最後まで全体を通して、このワンビッグメッセージが一貫して明確に伝わってくる、ということなのです。

 そのためにすべきことは、まず話し手自身が、伝えたいことを、たった1つのワンビッグメッセージに絞り込むことです。英語の場合は「10語以内で」と言われるのですが、日本語にすると「約20字」が適切な長さです。

「ワンビッグメッセージを20字以内に凝縮する」

 というルールを決めておくと、本当に言いたいことだけに徹底的に絞り込むことになります。絞り込まれているからこそ、異なる解釈をする余地を与えず、圧倒的に伝わるメッセージに仕上がるのです。

20文字以内に言葉を凝縮する方法

プレゼン

 また短いためにメッセージを覚えやすくなり、聞き手の脳裏にしっかりと焼きついてくれるのです。20字にまとめるプロセスは、以下の手順でやってみましょう。

① まず本当に大切なメッセージは何か、考える
 ここで「あれも入れたい」「これも入れたい」としたら、情報が絞り切れていないということですから、まず情報を絞りましょう。そして、「自分視点」ではなく、「聞き手視点」を持つことも忘れずに。

② そのメッセージを20字以内にまとめてみる
 ここで30字も40字もあったら、やはり情報が絞り切れていないということになります。

世界のエリートは「自分のことば」で人を動かす

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