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19歳になった「子ども店長」加藤清史郎が、“一人の俳優”として考えたこと

暮らし

帰国してから大学進学を決めた理由

加藤清史郎

――役者としてではなく、個人として学んだことはありますか?

加藤:結局、役者業にも繋がるのですが、やっぱり広い世界を見られたと実感しています。たとえば、実際にイギリスに行くまでは、渋谷はグローバルな街だと思っていました。たくさんの外国人の方がいますし。でもイギリスに行ってみて、異文化交流とか異文化理解とか、本当に色んな人がいるということを、頭じゃなくて身体で体感できたんです。

 それに付随して、いろんな知識も得られました。生きていく上でも必要なことですし、役者としても大切だと思うので、本当に行って良かったなと思っています。

――中学生のときに舞台で共演された市川海老蔵さんの言葉に刺激を受けて、役者としてやっていこうと決めたと公言しています。そこからイギリスに留学、さらに現在、大学に進学したのはなぜでしょうか?

加藤:僕と同年代の人でも大学に行かずに役者一本でと決めた人もたくさんいます。そういう人の意思も固くてかっこいいなと思いますが、僕は大学に行くことに決めました。イギリスに留学した理由と同じになりますが、広い世界を知ることでお芝居に繋がることがたくさんあると、僕は思っているんです。直接的ではなくても間接的に。

 僕は大学で芸術系の内容を学んでいます。そうした知識を増やしたうえで演じると、色んなことがまた少し変わるのかなと。だから大学進学も役者として成長できるひとつの過程になると思っています。将来的には役者一本でやっていきたいと思っていますし、そのためにも大学に行っていろいろ学びたいと思ったので進学を決めました。

仕事人としての心得は「まだ分からない」

加藤清史郎

――物心つく前からの芸能界デビューで、本当に長いキャリアのある加藤さんですが、仕事人として大切にしていることを教えてください。

加藤:正直なところ、まだ分かっていません。小さい頃からずっと続けてきて、そのときは言ってしまえば趣味のひとつのような感覚でした。中学あたりから、仕事だという意識を持つようにしていかないと、と思っていますが、仕事人としてはまだまだ未熟です。高校はイギリスに行っていて俳優活動もできませんでしたし、何を大切にすべきか、まだ分かっていません。

 ただ、当たり前のことですが、だからこそひとつひとつの役、作品、スタッフさんキャストさんとしっかり向き合って、みんなでひとつのものを作っていくんだという気持ちは、絶対に忘れてはいけないと思っています。

<取材・文・撮影/望月ふみ ヘアメイク/入江美雪希 スタイリング/金順華(SABLE ET PLAGE)>

ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画周辺のインタビュー取材を軸に、テレビドラマや芝居など、エンタメ系の記事を雑誌やWEBに執筆している。親類縁者で唯一の映画好きとして育った突然変異
Twitter:@mochi_fumi

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