自宅にいながらリモート海外旅行。コロナ収束後も広がる可能性
いずれは現地の商品を購入できるように
旅行好きの人にとっては、現地に貢献できる点も本サービスを使う利点になりそうです。ただ、当然ながら実際に現地に行くのと比べてマイナスな点もあるようです。
「やはりビデオ電話を使った旅行になるので、電波の状況によっては、会話にズレが生じたり、鮮明に映らなかったりすることがあります。もちろん全く繋がらなかった場合は、別の日時やプランの案内、返金対応をしています。
そして当然ながら旅行の楽しみである、食べる、買い物をすることはできません。より現地を感じてもらうために、将来的には撮影者が映した商品を購入して、ご自宅に届けるようなサービスを始めたいと考えています」
カンボジア以外でもサービスを展開したい
最後に今後の展望については。
「カンボジアのお母さんに料理を教えてもらうオンライン料理教室、カンボジアの貧困地域の学校で育てているハーブ園を見学し、お土産としてハーブがもらえるオンライン社会科見学など、見るだけではなく、体験や経験にもつながるプランを検討しております。
また、カンボジア以外でもサービスを展開していく計画です。様々な国で準備を進めており、まずはモンゴルでテストイベントを実施する予定で、ウガンダ、南アフリカなどアフリカ諸国も6月中にはサービスを開始できる予定です。様々な国のガイド(撮影者)と視聴者を結ぶプラットフォームも構築中で、7月中には完成する予定です」
コロナウィルスの収束後も、リモートワークはビジネススタイルとして継続するとされていますが、同じようにビデオ電話旅行もひとつの旅行のスタイルとなっていくのかもしれません。
<取材・文/和泉太郎>