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新型コロナに「Play at home」で在宅支援。ソニーのゲーム事業が好調な訳

ビジネス

2014年度以降の主戦場はネットワークに

ゲーム

図 2 ゲーム事業の種類別売り上げ推移(全地域)

 さて、2014年度以降、ゲーム事業は回復・伸長することになったのですが、この要因は何でしょうか。SONYの決算短信では、各セグメント内の詳細売上を巻末の参考資料として掲載しているため、その値をグラフ化して検証してみました。

 2014~2016年度はPlayStation4投入後ということもあり、ハードウェアの比重が高いのですが、2017年度以降は「デジタルソフトウェア・アドオンコンテンツ」の比重が高まってきています。これは店舗に行ってパッケージソフトを買わずとも、自宅で新しいソフトを直接ダウンロードして遊ぶ方法が主流になったことを示しています。

 つまりPlayStation4本体とインターネット環境さえあれば、次々と新しいソフトで遊べる環境をSIEは整えてきましたが、これが商業的な成功をもたらしたのです。

 昨今の外出制限が長期化する環境下では、なおさら自宅での過ごし方のひとつとして「ゲームで遊ぶこと」が注目されています。2020年末に後継機のPlayStation5の発売も控えているため、今後の動向も注目できそうです。

口コミサイトからみえる現場の声

株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメントの口コミトップ(openworkより引用)

 さて、働く側としてはどうでしょうか。実際に働いた時の所感を把握するために、口コミサイトを確認していきましょう。各種口コミサイトは転職支援事業をビジネスにしており、各企業がクライアントにもなっている関係上、著しい悪評は公開されないようになっています。その制約を踏まえて、現場の声を確認していきます。

 SIEの場合、入社時はほぼ社員待遇になると考えられるため、正社員の口コミと、入社難易度について確認します。まず、職場の口コミについて整理します。

良い点:
・年収水準が高い(詳細後述)
・技術水準/能力が高い人と一緒に働ける
・新卒であっても裁量が広い
・休みがとりやすく、独自の育休制度がある

気になる点:
・若手の育成環境は余り整っていない
・上手にアピールしないと次のキャリアのステップに進みにくい
・兼務が多い
・ゲームが好きという人は案外多くない

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