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英語で「お酒の力を借りて」を2語で表すと?

コラム

Beer talkってどういう意味?

 お酒を飲むと話が大袈裟になったり、大風呂敷を広げる人もいますね。その様な発言はBeer talkとも言われます。

 また、お酒を飲んで失言をしてしまった時など、It is the beer talking.と言い訳をしたりもします。

 もちろん、BeerがWineであったり、Sakeであったりもします。Beer talkは決して望ましいものではないですが、Bar talkというのは、飲み屋などでのスモールトークのことを指します。

「酔った勢いでケンカになる」

お酒 家庭 トラブル

 日本語の似た表現に「酔った勢いで」というものもあります。これは前出のBeer talk同様に、悪いニュアンスで使われることも多いですね。

「酔った勢いでケンカになる」という様な時です。Liquid courageにはそのようなマイナスのイメージはありません。どちらかというと可愛らしい若者が抱く恋愛の悩みがイメージされる表現です。

 あまりアメリカでは耳にすることが少ないですが、Dutch courageも同じ意味で使われることがあるようです。アルコールに頼った自信・勇気はある意味で「中身のない」もしくは「裏付けのない」自信や勇気とも言えます。

 歴史的にオランダ人がアルコール度の高いお酒をよく飲んでいて、英蘭戦争中のイギリス人がその様子を見て言い始めた表現とも言われています。やや侮辱的な響きもある表現ですから、耳にして意味がわかるのは大切ですが、自ら使うのは避けたほうが良い表現でしょう。

<TEXT/木内裕也>

会議通訳者、ミシガン州立大学研究者。アメリカ大衆文化、アメリカ史の研究を行うほか、国際一流企業、各種国際会議などの通訳を行う。またプロサッカーの審判員としても活躍。著書には『同時通訳者が教える 英語雑談全技術』『耳と口が英語モードになる同時通訳者のシャドーイング』(ともにKADOKAWA)など多数。英語で仕事をする人の応援サイト「ハイキャリア」にも執筆

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