他人の300万円で生活する28歳“プロ無職”の生計論「家、クルマ、お金はもらえるもの」
SNSを抜きに語れない、るってぃスキーム
自身の経験上、SNSを抜いて語れないと言う、るってぃ氏。とはいえ、いざマネをするのは難しいように思えるが……。
「アウトプットできる武器をアピールすること。例えばDIYの発信をして成果を積み上げていけば、『ガーデニングを手伝ってよ』と依頼が来て、徐々に話が大きくなっていく。日々の記録をポートフォリオ化するイメージです。
欲しいモノは、もらえそうなところを逆算してアプローチすること。僕の場合は、家をくれそうな人を『富裕層で複数の家を持て余している人』と想定し、民泊のブログを立ち上げた。すると空き家情報が入り、開設2か月でブログ読者から家をもらいました」
一般人は近所で頼られる存在を目指せ
果たして、一般の人にも再現性はあるだろうか。
「確かに若者のほうが有利な傾向があると思いますが、どんな人でも、支援したいと思わせれば可能性はあるかと。いい活動をしていても、資金不足で惜しまれて消えていくものだってあるので。ネットでなくて、近所で頼られる存在になるのもよいのでは」と話す。
自らも発信し、求められることが「他人のお金で生きる」ことの本質といえるのかもしれない。
【プロ無職・るってぃ】
’91年、石川県生まれ。関西大学商学部を卒業後、アパレルメーカーに就職するが10か月で退職。その後プロ無職を名乗り、ブログや「エアログ」などのメディアを運営。「生きる挙動」と題し、アート活動なども行う
― 特集・他人のお金で生きる! ―
<取材・文/週刊SPA!編集部>
12