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“面倒くさい”性格も悪くはない。注目の外国人タレントが語る

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「いまの自分のままで良いんだ」って気付いた

小原ブラス

――キャラクターが迷走していたこともあったんですか?

小原:ありました。一番の迷走期は、なにかちょっとでも印象を残そうと思って、ディレクターさんと顔合わせの時に、聴診器を持って行って、「聴診器で色んな音を聞くのが趣味です」とか言ったこともありました(笑)。

 そんなの全然嘘だし、音の違いの説明もできないのに。1週間くらいは試しにそのキャラをしていましたけど、続けなくて良かったです。

――現在はキャラクターを作ることはなくなった?

小原:ロシア人、関西弁、ゲイ、めんどくさい性格……って、「キャラが色々ありすぎる」とよく言われるのんですけど、全部中途半端だし、これじゃダメだって、自分で思っていました。

 でも、実際は自分のキャラをひとつにまとめなくても、自分の中の色々な要素がアイデンティティを作っているわけだから。そこは無理に曲げなくていいんだって、自信に繋がりました。いまの自分のままで良いんだって気付いてから『アウト・デラックス』にもレギュラー出演できるようになりました。

多角的な視点を持つことで、悩みは解決できる

小原ブラス

――今後、「bizSPA!フレッシュ」で“お悩み相談企画”が始まりますが、悩める日本のサラリーマンに向けてアドバイスはありますか?

小原:いつも思うのが、悩んでいる方って、自分の感情を表す“言葉”に気が付けていない人が多いのかなと。なぜ自分が悲しいのか、辛いのかを考える時は、日本語で考えますよね? その日本語が思いつかないと、自分の悩みを分解して論理立てて考えることができないんですよ。自分の感情が理解できないまま、漠然と「私は不幸だ」「私はダメだ」と感じてしまう。

 僕は自分の感情を理解できずに困っている人に、「こうだからそう思うんじゃない?」っていう、ひとつの例として様々な視点で考え方の道筋を示せたらと思います。

――“自分の感情を表す言葉”に気が付くためにはどうしたらいいですか?

小原:ひとつの嫌だった出来事に対して起承転結でストーリーを作れるかどうか。「なぜそう思ったか」を考えるクセが大切だと思います。まあそのクセが僕の面倒くさい性格に繋がっているとは思うんだけど……。僕は勝手に他人に発動して、「こう思ったからでしょ?」とか決めつけちゃうから、「面倒くさい!」って言われちゃうけど、その理由を自分に対しては諦めずに向け続けていると漠然と悩むこともなくなると思います。

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