増加する一人暮らし“うさぎ男子”とは?都心でも飼いたくなる理由
うさぎの名刺を作る飼い主も
コミュニティのつながりも強いようで、飼う人同士の友達は“ウサ友”と呼ばれ、イベントも大変な盛り上がりを見せる。独特にも思えるが、うさぎの名刺を作る飼い主たちも多く、イベントなどでは“ウサ友”同士で名刺交換する光景が繰り広げられる。
「外出をストレスに感じるうさぎもいるので、飼い主さんやうさぎの性格によって一切外に出さないという飼い方も少なくありません。ただ、一方で専門店などが開催する“うさんぽ会”や“ラビットラン”などの場で、積極的に交流する飼い主さんもいて。そういう意味ではうさぎをお迎えしてから友達や出会う場が多いのは事実だと思います」(篠田氏)
うさぎが亡くなることは“お月さまに帰る”
『うさぎと暮らす』の「お月さまに帰ったうさぎさん」という読者投稿型の訃報ページは、うさぎ好きたちの熱量を感じさせる象徴的なページだ。
「うさぎが亡くなることを“お月さまに帰る”と表現しているんですが、このページに関しては『読んでいると悲しすぎて見たくない』という声と、『毎号、号泣している』という声があります。みなさん大変な長文を送ってくださるので、レイアウトの都合で文字数を削るのがいつも心苦しいです」(伊藤氏)
十五夜には今は亡き愛兎を偲ぶのが飼い主“あるある”らしい。
「もともとうさぎを飼う方に繊細で感受性の高い方が多いのか、お世話をしているうちにいつの間にか虜になるのか、とにかく息子・娘みたいな感じで、犬猫よりもさらに入れ込んじゃう傾向はあるみたいですね」(同前)とのことだ。
<取材・文/伊藤綾>