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学生に“クビ宣告”…ほぼタダ働きもある「長期インターン」の実態

学び

こちらが「企業を利用する」気概で

――そういうインターンに対して、どう思いますか?

春田:私は、勉強をしたくてインターンをはじめたんだし、勉強させてもらっているからしょうがないと思っています。実際、B社では営業だったら営業成績だし、私の場合はマーケティング部門なので、サイトの数字を分析してキャンペーンを動かしたことで成果が出たかどうか判断されています。

――ご自身の経験から学生がインターンを選ぶ時に一番大切なことは何だと思いますか?

春日:自分が求めている「成長」と、企業から得られる給与を天秤にかけて、それが釣り合うことだと思います。これはあくまで私個人の意見ですが、そもそもインターンをするのは普通のアルバイトではできない経験がしたいからですよね。つまり一番の目的がお金じゃないので、「搾取される」と思うより、「こっちが会社をうまく利用してやるよ!」くらいの気概で挑んだほうがいいかもしれません。

契約書の有無や給与形態を確認

契約書

――本来であればインターンは「労働ではなく、就業体験という教育的な目的」だったはずが、いまはその定義が揺らいでいます。学生ができることは何だと思いますか?

春日:私自身、今は3社目の新たなインターン先で働いていますが、興味がある分野、もしくは必要なスキルを得られる企業に絞って探しています。もちろん、それは前提として契約書の有無や給与形態はちゃんと確認するようにしています。あとで揉めるのは大変なので、最初に聞くようにしています。

 ベンチャー企業に限らず、今の“インターン生”というのは低賃金だし、あれこれ面倒事を押し付けられる弱い存在です。だから、単純におカネを稼ぎたいのなら家庭教師とかのアルバイトをしたほうがいいと思います。あとは「この条件はおかしい」と思ったら、どんどん声をあげていくことが大切だと思います。

<取材・文/梶山悠莉彩>

ミス國學院2021ファイナリスト。大学時代より多数企業のZ世代マーケティングを担当、地方局でキャスターを務める。現在はコメンテーターとしてもテレビ番組に出演。Instagram:@yuria.kajiyama

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