新社会人が標的!ぼったくり最新事情「格安で飲み放題のはずが…」
「個室」「飲み放題」「割引」といったワードはぼったくり居酒屋の常套句です。一見、お得に聞こえますが、店内に踏み込めば料金を回収するための仕掛けがいくつもあります。
こういった相場より微妙に高く、警察にも訴えづらい「プチぼったくり」居酒屋に対抗すべく、東京の繁華街では自治体による注意喚起のアナウンスが頻繁に流れ、パトロール隊なども巡回しています。
にもかかわらず街中にはキャッチがあふれ、いまだに引っ掛かる人がなくならないことを表しています。
巧みな言葉遣いの居酒屋キャッチ…対策は?
あまり認めたくありませんが、彼らは客引きをして、店舗からマージンをもらって生活しているため、“客引きのプロ”であるといえます。
毎日どうしたら客をプチぼったの居酒屋にぶち込めるか考えてトークを磨いているわけですから、お酒が入っていて浮かれた気分でいる一般人が太刀打ちできるはずはありません。
「なんとか安くならないか交渉してみます」「ここは貸し切りが入っていて満員ですよ。系列店であればすぐご案内できるんですが」といった、実に巧妙なトークで我々の警戒心を消してきます。
対処法はひとつ。「相手にしないこと」です。
「すいません」とか「結構です」などという断りも入れる必要はありません。そこからトークを広げられることもあるため、フルシカトを決め込んでお店を探しましょう。おしゃべりになるのは仲間の前だけで十分ですよ。
大学生から数千円をぼったくる悪質業者も
余談ですが、最近は、ツイッターやインスタグラムで勧誘をしている、大学生向けのぼったくりインカレサークルもあるようです。3000~5000円の参加費を取っておいてイベントなどはまったくなく、飲み物は激安焼酎とウーロン茶のみ。
うまく集団に適応できなかった人ばかりが集まる場所だからかクレームも入らず、ある意味ぼったくり居酒屋よりも悲惨な内容のようです……。
ツイッターの場合はフォロワー欄をチェックし、botや相互フォロー用アカウントを多くフォローしてフォロワー数を水増ししているようであれば、不誠実なサークルの可能性が高いのである程度は推測可能です。
大学デビューに失敗し、インカレに入ろうとしている後輩がいたら、それとなく教えてあげましょう。
この話、まさかの続きます。
<取材・文/山野祐介>