“闇営業”の現場はどうなっている?サラリーマン芸人が語る
20代向けの人材紹介会社でキャリアアドバイザーをしながら、お笑い芸人として活動をする就活アドバイザー芸人の森川剛です。
ぼくは普段、第二新卒や既卒の方のキャリアカウンセリングを行なっていますが、今回は、若手ビジネスパーソンから寄せられた悩み相談に答えます。なお、このアドバイスはぼくの体験を基にお答えしていきます。
Q. 芸人の闇営業について
■男性 22歳・フリーター
テレビを付けると、どの番組でも芸人の闇営業のニュースを見かけるのですが、具体的には何が悪いのですか? 森川さんはしてますか?
A.事務所を通さない仕事は、ぼくもしたことあります
まず分けて考えてほしいのですが、今回こんなにもコトが大きくなっているのは、闇営業した相手が反社会的勢力だったからだと思います。ぼくら芸人界隈では闇営業(直営業)というのは、所属事務所を介さずに仕事を受けて、金銭を受け取ることです。
そもそも闇営業というのは「芸人用語」であり、「とっぱらい(当日払い)」「しょくない(内職)」とも呼ばれます。ただ、具体的な定義は調べても出てこなかったです。
本来、タレントマネジメントはその芸人が所属する事務所が担当することとなっているため、無断で仕事を取って受けて、金銭を授受するのは契約違反になります。事務所によっては、きちんと報告をすれば、自分で仕事を取ってきてもOKというところもあります。
闇営業を行うことはいけないと思います。しかし、事務所を通さない仕事は、ほとんどの芸人が経験したことがあるはずです。厳密には、それが闇営業だったか認識してない可能性もあるでしょう。
認識せず闇営業してしまったケース
闇営業として認識してないケースをぼくの例で説明をします。
1つ目が、昔のアルバイト先でネタ披露の依頼が来て参加したケースです。結果として、2000円くらいもらった気がします。元バイト先というのもあるので、久しぶりに会う人も多く、距離感の近い中でネタを披露して、みんながほんの気持ちとして2000円をくれた感じです。