老害上司に注意!コミュ強社員に聞く、”プチパワハラ”を波風立てずにスルーする最適解
「声が小さい!」部活顧問みたいな上司にイラッ
【メガバンク勤務2年目男子C君の場合】
ご老体の多いメガバンクでは、朝から「新入社員、声が小さいと元気が出ないぞ!」なんて檄を飛ばす“部活の顧問系上司”がたくさんいるそうです。メガバンク勤務2年目男子C君が経験したのはこんなケースでした。
「コミュニケーションがとれないほど声が小さいのなら言われても仕方ないですが、『聞こえてるならいいじゃん……』とイライラしていました。そんなときに有効なアイテムを最近は使っているんです。それはマスク。
朝はマスクをつけて出社、そしてその上司の前では軽くずらして“声が通りやすい雰囲気”を装ってあいさつをする。そうすると、『一応、声の大きさに気をつけてますよ』というアピールになるので、上司も最近はあまり“声小さいいじり”をしなくなってきました」
年中風邪を引いていると思われるのは困りますが、この季節なら、マスクの使用はまだ有効かも!
万が一、「なんで毎朝マスクなの?」とつっこまれてしまったら、「朝って、声枯れがちなんです。朝礼後の10時からがんばりま~す!」なんてサラッとかわしましょう。
若手の先輩だからこそお酌を断れない
【メーカー企画部 入社3年目Dさんの場合】
そんなことまだあるの? という感じですが、無理強いすることはなくとも、それとな~くお酒をすすめられることは飲みの席では多々あるもの。メーカー企画部、入社3年目Dさん場合は、
「上司や取引先よりもキツいのは、社内のメンバーで飲んでいるとき、歳の近い先輩から『まだ飲むよね?』と言われると断りづらいこと。プライベートと仕事はしっかり分けたい人も多いと思いますが、会社に入りたての時期の飲み会は、社内の人との重要なコミュニケーションの場。上手く自分のペースで飲み進めたいところですよね。
歳の近い先輩からの“ノリの飲酒強要”を上手にかわすテクニックとして、『学生時代の最後に救急車で運ばれてから、怖くて控えてるんです……』と釘を刺してやりすごしました」
救急車は大げさな気もしますが、アルコールハラスメントが取り沙汰される昨今、万が一にも自分の会社でそんな事件を起こすわけにはいきませんよね。
それでも面白がって飲まされそうなら「しかも搬送先の病院でアルコールアレルギーって言われたんですよね!」と追い打ちをかけてみましょう。ちなみに、私も“アレルギー”を隠れ蓑にさまざまな飲みの場を乗り越えてきました。
さらに“最初のビールの後はウーロンハイ”キャラを立てておくと、飲み会が興に乗ってきた頃にはあなたのグラスがウーロン茶になっていても誰にも気づかれないですよ。
なんでも言うことを聞く必要はない
“老害上司”たちも、新入社員のことを思うがゆえにいろいろと世話を焼いてくれているのかもしれません。しかし今は、彼らが生きた時代とはマナーの質がかなり変わっています。
「ちょっと違うのでは?」という指示は無視するのではなく、いやらしくない言い訳で乗り切りましょう。もちろん「上司の言うとおり」と思うところは素直に取り入れるとかわいがられるはずです。
とりあえず言われたとおりにすればいい、という思考停止状態は避けたいですね。諸先輩方のスルースキルを参考に、ストレスなく社会人生活を満喫しましょう!
<取材・文/ミクニシオリ>