社内崩壊へのカウントダウン!「聞かない社員」を許した上司の末路
人が言葉や話し方“だけ”で動くことはあり得ない――。ならば、仕事や恋愛で、相手を思い通りに動かすためにはどうしたらいいか? その人が置かれた立場や環境などのシチュエーションが一定の条件を満たさない限り、「人が他人の言葉で動くのはあり得ません」と語るのは、経済評論家の上念司氏(@smith796000)。
著書『論破力より伝達力』でも、伝える努力の大切さを語っている。今回の記事では、伝える努力を怠って社内崩壊に至ってしまったケースを紹介する(以下、同書より一部編集のうえ抜粋)。
これが社内崩壊へのカウントダウンだ!
あなたの周りにも次のような人々がいるのではないでしょうか。会議中などにパソコンを広げて内職している社員。ちょこちょこと手元でスマホをいじっている社員。会話に全く参加せず、ボケーッと明後日の方向を見ている社員。
このように聞く態勢が取れていない社員がいた場合、会議の冒頭で上司は次のように伝えるべきです。
「『会議なんてつまらない』とみんな思っているだろうし、自分も早く会議を切り上げたいのが本音だ。でも、これはやらなきゃいけない。なぜかというと、この事項についてだけは自分の考えを伝えなくてはいけないからだ。会議自体は5分間で終わらせたいので、内職はやめて、話に集中してほしい」
「聞かない社員」を許した末路
しかし、多くの上司たちは、「いちいち言うのも面倒くさい」「注意したくない」と言って、戦うことを恐れ、「聞かない社員」を許して会議を進めてしまう。これが、社内崩壊へのカウントダウンを招くのです。
聞く態勢が取れていない人に話しかけると、後々いろいろな問題を引き起こします。だから、一人でも会議の話を聞く態勢を取れていない人がいるなら、会議を始めてはいけません。それは、先の学級崩壊のように、一人でも例外を作ってしまうと、「じゃあ自分も聞かなくてもいいのかな」という気持ちが周囲の人たちにも伝播し、話を聞かない人がどんどん増えていくからです。