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社内崩壊へのカウントダウン!「聞かない社員」を許した上司の末路

学び

その人の聞く準備が整うまで待つ

 昨今はモニター越しに会議をする機会も増えましたが、この場合も自分の話を聞いていない人を無視してはいけません。自分が話を始めようとしたときに、横を向いていたり、うつむいていたりして、まだ聞く態勢が取れていない人がいる場合、話を始めずにその人に聞く準備が整うまで待ちましょう

 全員がきちんと前を向いたら、「よろしいですか?」と確認してから始めてください。対面に比べるとそこまで厳密にやれないかもしれませんが、少なくとも司会となる人が「いまから会議を始めます。みなさんおはようございます」と言ったときに、全員が挨拶をしているかを確認しましょう

 もし一人でも挨拶をしてない人がいれば、その人がするまで待ちましょう。こうして、きちんとお互い挨拶をし合うことでしか、お互いの信頼関係を構築することはできません。

リモートでも話を聞かない人を無視するな

オンライン会議

「リモート会議だから伝わらない」と言う人もいますが、それは単なる言い訳です。リモート会議であっても対面であっても、きちんと「聞く姿勢」があれば伝わるし、「聞く姿勢」がなければ伝わりません。

「最近はリモート会議が多いから、部下に意志が伝わらないんだ」と言い訳をする人もいますが、リモートだろうが何だろうが、きちんと聞く準備を待っていれば伝わります。私自身、いま取締役を務めるビジネスでも、大半がリモートでの打ち合わせですが、こちらの意図が伝わらずに困ったという事例は一度もありません。むしろコロナ禍でも確実に利益を伸ばしています。

<TEXT/経済評論家 上念 司>

1969年、東京都生まれ。経済評論家。中央大学法学部法律学科卒業。在学中は創立1901年の弁論部・辞達学会に所属。日本長期信用銀行、臨海セミナーを経て独立。2007年、経済評論家・勝間和代氏と株式会社「監査と分析」を設立。取締役・共同事業パートナーに就任(現在は代表取締役)。2010年、米国イェール大学経済学部の浜田宏一名誉教授に師事し、薫陶を受ける。リフレ派の論客として、著書多数。テレビ、ラジオなどで活躍中

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