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クレカ明細はどこを見るべき?家計支出を10%削って「FIRE達成者」になろう

コラム

 FIRE実現に向けた基本的な流れは「年収増」→「節約(貯蓄術)」→「投資」ですが、節約のパートを甘く見ている人がいます。「FIRE」とは十分な貯蓄と、投資による運用益で、早期退職を目指すムーブメントのことで、アメリカで誕生し、日本でも徐々に認知されつつあります。

家計 銀行

※画像はイメージです(以下同じ)

 話題の新刊『普通の会社員でもできる日本版FIRE超入門』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の著者で、ファイナンシャルプランナーでもある山崎俊輔氏が解説します(以下、同書を一部編集の上、抜粋)

固定費を削れば「効果が継続する」

 具体的な節約術を考えてみましょう。最初に取り組むべきは「固定費」です。

 ここでは「固定費」を毎月のように自動的に引き落とされているタイプの支出とします。必ずしも金額が固定されているというわけではありません。たとえば電気代は毎月変動しています。

 固定費を削ることの最大のメリットは「一度削ることに成功すれば、効果が継続する」ということです。サブスクの動画見放題プランを2つ契約していたとして、1つに絞れば、以降は削った分の費用が継続して課金されなくなります。節約を本気で行うとき、「自動課金」されるタイプの支出を減らすことは重要です。

 固定費というのはその支出が目に見えにくいところが落とし穴です。自宅のインターネット使用料金やスマホの料金プランなど、何年も同じプランのまま放置していて困ることはありませんが、いつのまにか割高(しかも質は下がる)ということがあります。自動的に課金されるために、なかなかメスが入らないわけです。

 FIREを目指すなら、まずは固定費を見直してみましょう。

クレカ明細、預金通帳を徹底的にチェックする

日本版FIRE超入門

『普通の会社員でもできる日本版FIRE超入門』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)

 固定費を明らかにする方法は以下の手順です。

① クレジットカードの明細書、銀行の預金通帳を取り出す。預金通帳は記帳してくる(オンライン明細が閲覧できればそれでも可)。スマホ代とまとめて引き落としをしているサービスがある場合はその明細も入手

② 明細をチェック、固定的に引き落とされている項目にマーカー

③ 何の引き落としか不明なサービスが見つかったら、サービスを確認

④-1 解約できるサービスを見つけ出し、解約手続き
④-2 割安サービスが存在するものは乗り換えの手続き
④-3 日々の節電などで支払額を減らせる場合は、利用を減らすよう努力

 固定費を洗い出してみると、いろんな固定費があることに驚かされます。そして、恐ろしいことに何の支出かわからないものが混じっています。ほとんどの場合、不要なことが多いので(なにせ忘れている項目ですから!)、とにかく解約をしていくことが大切です。

普通の会社員でもできる日本版FIRE超入門

普通の会社員でもできる日本版FIRE超入門

自分らしい「早期リタイア」を実現する。人生100年時代の稼ぎ方・貯め方・増やし方

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