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動画サービスの黒船「Netflix」が苦戦する日本市場の壁

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 世界1億2500万人が利用する動画配信サービスの雄、Netflix。

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※画像はイメージです

 民放が駆逐されるのではと警戒された2015年9月の日本市場進出から3年が経とうとしています。

「テラスハウス」や「あいのり」の続編などヒットを飛ばしてきたものの、2018年現在の国内動画サービス市場におけるシェアは7%程度とされます。

 5月にはKDDI(au)、JCOMとの提携を発表しケータイやケーブルテレビとのセット料金などのテコ入れを図りますが、同社が掲げる「日本市場シェア50~60%」への道のりにはどんなハードルがあるのでしょうか

 ネット上の行動ログを提供する株式会社ヴァリューズ協力のもと“勝手に分析”してみました。

 なお、文中のユーザー数はヴァリューズが保有する全国の行動ログモニター会員の協力で得たログデータを使い、20代以上のモニターにおける出現率を基に、国内ネット人口に則して推測した値です。各社が公表する会員数やダウンロード数とは集計方法が異なります。

急伸Amazonの背中は遠く

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図 1 主要動画配信アプリのユーザー数(各月にアプリを起動したユーザー)推移

 ログから主要なスマホ動画配信アプリの月別起動ユーザー数推移を見ると、早くも苦戦が明らかに。

 投稿コンテンツ中心のYouTubeを除くと、Amazonプライム・ビデオの一人勝ちで、右肩上がりといえるのはAmazonプライム・ビデオとTVerのみです。

 Netflixも起動が増えてはいるものの、後発のHuluにさえ抜かされたまま。Amazonプライム・ビデオに次いでユーザーが多いのはAbemaTVですが、2017年11月をピークに横ばいです。

 猛追するTVerと、無料サービス同士の競合でしょうか。

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