シダックスは給食業者だった!? 有名企業の意外なルーツ5つ
5月30日、シダックスが、カラオケボックス「シダックス」を運営する連結子会社のシダックス・コミュニティーの株式・債権を「カラオケ館」を運営するB&V社に譲渡するというニュースが流れ、話題になりました。
ニュース内で「今後は給食事業・トータルアウトソーシングサービス事業に注力する」という発表もあり、「あれ? シダックスって給食事業もやっていたの?」と、意外に思った人も多いのでは。
実は著名な企業のなかには、創業時に意外な別事業をやっていたというケースが多くあります。任天堂の「花札」や、シャープの「シャープペンシル」などはとくに有名。
今回はそのほかにも意外な過去を持つ5社を紹介します。
(1). シダックス→給食事業
まずは、ニュースになったシダックスの創業時の本業を紹介します。シダックスの歴史は、1959年に創業者・志太勤(しだつとむ)が東京都調布市の富士フイルム現像工場に「富士食堂」という社員食堂を開いたことが始まりです。
社員食堂から弁当配達、学食、病院内売店など事業を拡大していき、カラオケ事業をスタートさせたのは’90年代に入ってからだそうです。現在の社名の由来は、もちろん創業者の姓から来ているのでしょう。
(2). DHC→翻訳事業
化粧品や健康食品の通販などで有名なDHC。その社名、じつは「大学翻訳センター」の略だということは知っていますか?
その名の通りDHCは大学研究室の洋書翻訳事業からスタートしています。「翻訳と化粧品!?」と驚くかもしれませんが、DHCはほかにもヘリコプター事業やビール製造販売事業、漁業など、かなり多角的に事業展開をしています。
(3). サンリオ→絹製品販売
ハローキティをはじめとしたキャラクタービジネスの雄サンリオ。元の社名はなんと「山梨シルクセンター」!
もともとは山梨県の外郭団体で、当地の名産「甲斐絹」などの絹製品を販売する会社が1960年に独立して創業。本業の絹製品販売はそうそうに失敗し、キャラクター商品に事業転換し成功を収めたそうです。
ちなみに社名「サンリオ」の由来ですが、公式HPでは「スペイン語で『聖なる河』」と説明されていますが、過去の雑誌の創業者インタビューなどを見ると、『「山梨」を音読みにした「サンリ」が語源』という説もあるようです。