【ビジネス敬語クイズ】正しい敬語にできる?「どうかいたしましたか?」
みなさんは丁寧語や尊敬語、謙譲語を上手に使いこなせていますか? 当たり前に使っていたのに実は間違えていた……なんてこともあるかもしれません。「敬語クイズ!」連載では、間違いやすい敬語の正しい使い方を紹介します。本日のお題は、正しい敬語にできる?「どうかいたしましたか?」についてです。
「どうかいたしましたか?」を正しい敬語にすると?
さて、ここでクイズです。何か不都合があるかどうか、体調などが大丈夫かどうかを尋ねるときに使う言葉、「どうかしましたか?」を敬語にできますか?
正しくは……「どうかなさいましたか?」「いかがなさいましたか?」です。
では、なぜ「どうかいたしましたか?」を使うのは好ましくない?
「いたします」は謙譲語
「どうかいたしましたか?」の「いたす」という表現は、「する」の謙譲語です。そのため、相手の状況について尋ねるときに使うのは好ましくありません。
「する」の尊敬語が「なさる」で、丁寧な表現が「なさいます」となるので、「どうかなさいましたか?」または「いかがなさいましたか?」を使います。
「いたします」は自分の行動に対してへりくだって使う、と覚えておきましょう。
実際の使い方を例文でチェック
どんな風に使うのか、実際に例文を見てみましょう。
「どうかなさいましたか?」「いかがなさいましたか?」の例文
・「顔色があまりすぐれないようですが、いかがなさいましたか?」
上司の体調や状況を聞きたい場合、正しい敬語「いかがなさいましたか?」を使うことができている。
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「どういたしましたか?」という言葉は、誤用する人も多く、誰かが使用していても、あまり違和感がない場合もあるかもしれません。でも、目上の人などに使うと失礼になりますので、気をつけたいですね!
それではまた次回に!
<文・林美由紀>
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