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“合コン”は死語。若者にとって恋愛は贅沢品?挑戦的なマーケティングを行う「タップル」の取り組み

ビジネス

合コンはもはや死語。若者の間で恋愛が贅沢品になっている

コロナ禍でライフスタイルや価値観や一変したことで、マッチングアプリの市場規模はより拡大しているわけだが、男女の出会い方についてはどんな変化を見せているのか。

飯塚氏は「恋愛におけるDX化が進み、マッチングアプリやSNSを起点にした広義の意味で『出会いのオンライン比率』が上がっている一方、若年層の恋愛事情においては“曖昧性”が顕著になっている」と分析する。

「昔のような恋愛目的で行う“合コン”は、若者の間でもはや死語になっていて、交友関係の延長で開く飲み会に取って代わられているような印象を持っています。コロナ禍で恋愛に対するプライオリティが下がり、『恋愛に興味がない』、『出会いに消極的』などの意識が、リアルの恋愛に曖昧性を求めるようになり、以前よりも気を遣うようになっているのではと考えています」

「若者の間で恋愛が贅沢品になっている」

そう読み解く飯塚氏は、同じ学校のクラスやサークル、社内での恋愛に対して「コミュニティを破壊する怖さ」から、なかなか一歩踏み込んだ関係を作りづらくなっているという。

恋愛の懐事情が今と昔でだいぶ変化している状況を踏まえ、タップルではSNSでの恋をしたくなるような啓蒙活動から、マッチングアプリ初心者でも使いやすいユーザー体験、そしてレジャー施設等のエンタメとコラボしたコンテンツづくりに注力しているわけなのだろう。

今後の展望として、飯塚氏は「恋愛に興味のある人に使ってもらうのはもちろん、恋愛に消極的な人でも使えるようなサービスを目指し、『恋愛総量の最大化』を図っていきたい」と意気込む。

先日には、三重県と「出会い・結婚に関する連携協定」を結び、人口減少の解決に向けた取り組みも発表するなど、新たなビジネスの可能性を創造している。

競争激しいマッチングアプリ市場で、タップルがどう成長していくのか。
そして、挑戦的なマーケティングの一貫で実施されるコラボやキャンペーンからも目が離せない。

<取材・文・撮影/古田島大介>

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1986年生まれ。立教大卒。ビジネス、旅行、イベント、カルチャーなど興味関心の湧く分野を中心に執筆活動を行う。社会のA面B面、メジャーからアンダーまで足を運び、現場で知ることを大切にしている

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