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サンタ姿でフード配達して楽しい気分に…翌日運営会社から届いた「不穏なメール」の中身

ビジネス

不穏な内容のメールが運営元から届く

 サンタクロースと化した宗司さんはクリスマスイブに30件ほどの配達をこなしました。帰宅は深夜だったようです。そして、翌日の25日もサンタクロースの衣装を身にまとい、はりきって出発しようとした矢先、宗司さんの配達員アプリに1通のメールが届いたのです

〈いつも配達パートナーとしてご稼働いただき、ありがとうございます。この度、ご利用のアカウントに対し通報がありました。不審な服装で配達されていたとの通報を受けましたので、ご報告いたします。配達パートナーは礼儀正しく敬意を持った対応を心がけましょう。プラットフォームを利用し、コミュニティ内において人と接する際は、全ての人に礼儀正しく、敬意を払うことをお勧めします。コミュニティ・ガイドラインをよくお読みになることをお勧めします。本ガイドラインに従わず、改善されない場合はプラットフォームの品質を維持し、プラットフォームをご利用になる全ての方々の利益を守るため、プラットフォームの全部または一部へのアクセスができなくなる可能性があることをご了承ください〉(※運営のメッセージより)

「幸せの押し売り」をしてしまったと後悔

久保宗司さん

もう2度とサンタの格好で配達しないと誓った宗司さん

 メールを読み終えてすぐにサンタクロースの衣装を脱ぎ捨て普段の服装で配達に行ったそうです。宗司さんは今もフードデリバリーを続けているようですが、サンタクロース姿では2度と配達はしないと。

「お客さんの多くはサンタクロースの姿を喜んでくれたけども、イブの日に鬱々と部屋に1人でこもっている人もいる。配達員の立場で、幸せの押し売りをしてはいけない」と宗司さんは話しました。

 それを裏付けるかのごとく、宗司さんの配達員用アプリには「悪い評価」が付いていたとのことです

 クリスマス・イブの日に自身がサンタクロースとなり楽しませようとした宗司さん。多くの人を明るい気持ちにしてくれたのではと筆者は思いますが、運営に連絡がいってしまった以上はどうすることもできません。

<取材・文・撮影/逆撫太郎>

東京都出身。高校中退後、多くのアルバイトをしながら、惨めな人生経験を積む。バックパッカーとなり毎年海外へ出陣する。国内外より物品を仕入れて日本で物販に専念しつつ、よりよい人生を今も模索し続ける中年男性!

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