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「アットホームな職場」がなぜ“ブラック”に感じるのか?居心地が悪い職場のワナ

学び

人によっては居心地の悪いものに…

 こうした職場の雰囲気や社風は、家族経営に近い規模の小さな会社や、属性の近い人間が集まるスタートアップ企業などでは、うまくいくケースがあるでしょう。しかし、まったく素性の異なる人間が集まる組織の場合、過度に同質化した職場は、その雰囲気とは異なる人間にとって非常に居心地の悪いものとなるリスクがあります

 その職場の雰囲気に合う人間ならば、まさにホームであるかのごとく居心地が良くても、そこに合わない人間にとっては、むしろ強い疎外感を覚えてしまうケースが起こり得ます。

 また、それぞれの働き手としてのキャリアがある中で、本当に家族的な絆を保つのは至難の業です。

 終身雇用、年功序列が保証され、リストラなどなかった昭和期の企業は、「家族的経営」と言われるように、まさにアットホームな職場を押し出していました。しかし、もはやそこまで社員の面倒を見きれる企業が、どれだけ存在するでしょうか?

合わなかったとしても、落ち込む必要はない

睡眠

「家族だから」と言って、自分だけ逃げ切ったらあとは知らない。誰も責任を取らない。こうした状況下で、アットホームな職場は絵に描いた餅です

 アットホームな職場に合わなかった。むしろ、しんどかった。アットホームかと思ったら、経営が悪化した途端、ドライだった。

 こうした事態は、この言葉の性質上、往々にして起こり得ます。決して、あなたのせいではありませんし、「自分はコミュニケーション能力が低いから仲間に入れないんだ」と落ち込む必要はありません。

【「アットホームな職場」はブラックかもしれない!?】
「アットホーム」も合わない人には地獄

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