社内崩壊へのカウントダウン!「聞かない社員」を許した上司の末路
その人の聞く準備が整うまで待つ
昨今はモニター越しに会議をする機会も増えましたが、この場合も自分の話を聞いていない人を無視してはいけません。自分が話を始めようとしたときに、横を向いていたり、うつむいていたりして、まだ聞く態勢が取れていない人がいる場合、話を始めずにその人に聞く準備が整うまで待ちましょう。
全員がきちんと前を向いたら、「よろしいですか?」と確認してから始めてください。対面に比べるとそこまで厳密にやれないかもしれませんが、少なくとも司会となる人が「いまから会議を始めます。みなさんおはようございます」と言ったときに、全員が挨拶をしているかを確認しましょう。
もし一人でも挨拶をしてない人がいれば、その人がするまで待ちましょう。こうして、きちんとお互い挨拶をし合うことでしか、お互いの信頼関係を構築することはできません。
リモートでも話を聞かない人を無視するな
「リモート会議だから伝わらない」と言う人もいますが、それは単なる言い訳です。リモート会議であっても対面であっても、きちんと「聞く姿勢」があれば伝わるし、「聞く姿勢」がなければ伝わりません。
「最近はリモート会議が多いから、部下に意志が伝わらないんだ」と言い訳をする人もいますが、リモートだろうが何だろうが、きちんと聞く準備を待っていれば伝わります。私自身、いま取締役を務めるビジネスでも、大半がリモートでの打ち合わせですが、こちらの意図が伝わらずに困ったという事例は一度もありません。むしろコロナ禍でも確実に利益を伸ばしています。
<TEXT/経済評論家 上念 司>