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ほぼ4万円の第2世代AirPods Proは買いか?「ノイキャン機能」の実力を検証してみた

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「適応型環境音除去」はどのくらい低減される?

 さらに、今回のモデルでは新たに「適応型外部音取り込み」が搭載された。これは、外音取り込みモードのときに、極端に大きな騒音だけを自動で抑えて耳への負担を減らすというものだ。

 実際にどの程度音が低減されるのかチェックしてみた。先ほどと同様に、スマホのdB Meterアプリと、Apple Watchのノイズアプリで騒音レベルを比較。まずは駅構内でチェックした。

AirPods Pro

外音取り込み時に大きな音が鳴ったときに、どの程度騒音レベルが抑えられるのかをチェック。82dB→67dBへの低減を確認できた

 この場所ではエスカレーターの利用マナーを呼びかける自動アナウンスが常に流れており、騒音レベルは70dB前後。さらに、一定時間ごとに「ピンポーン」というチャイム音が流れており、このタイミングでは80dBを越える。

 そして、AirPods Proの外音取り込みモードでは、元の騒音レベルが69dBのときは69dB、チャイム音が鳴って元の騒音レベルが82dBに跳ね上がったタイミングで67dBだった。つまり、極端に騒音レベルが跳ね上がったタイミングでのみ、騒音低減が働いていることがわかる。

 いろいろな状況でチェックしてみたところ、どの程度低減されるかはは環境によってかなり変動するようだ。たとえば、列車の走行音が響く高架下では、元の騒音レベルが80dB前後なのに対して、低減された騒音レベルが75-77dB程度と、先のケースに比べると低減の度合いが少ない結果となった。

騒音から耳を守ってくれていた

AirPods Pro

駅の高架下で測定。環境によって抑えられる音のレベルに違いが出た

 なお、AirPods Proによってどの程度騒音が軽減されているかは、iPhoneのヘルスケアアプリの「環境音除去」からも確認できる

AirPods Pro

「ヘルスケア」→「聴覚」→「環境音除去」でグラフを見ることができる

 日常であまり意識するものではないが、外出した日は20dB程度低減されており、知らず知らずのうちにAirPods Proが騒音から耳を守ってくれていることがわかる

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