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「私、仕事できるんで」入社3年でヒットメーカーになった“有頂天”女子のその後

学び

「ここからは泥仕合ですね。M部長にも泣きつけないし、でもなんとかひきとめてほしくて、新しい部長に直談判にいきました『人事にこんなヒドイことを言われた』と。でも部長も『俺にはどうにもできないよ』と突き放されました。さらには『キミがいることで、今のチームにはマイナスな要素になっている』とまで言われました。むかつきすぎて『そこまで言うなら、本当に辞めます! 後悔してもしりませんからね!』と言い放ち会議室をでました」

 まるで痴話喧嘩のようです。

「部長は追いかけてもくれなかったですし、フォローのメールも来ませんでした。言った以上はもう残れないと思って、自主退職にふみきりました」

強気な発言の末に退職までの予兆

履歴書

「今、思い出せば自主退職だったんですけど、辞める半年前から仕事も干され気味でしたね。戦力になる若手も何人か育ってきていることにも気付かず、いつまでも若手でヒットメーカー気取りだったんです。最後のほうはヒット企画も出ず、仕事もそんなに振られなくなっていたんですよね。でもそんなこと、気にもしないでオラついてました」

「またヒット商品が出せるように、猛烈に働いています」と語る麻美さんは現在、別メーカーで企画・開発の仕事をしているとのことです。

 強気な発言を繰り返していた彼女の肩が小さく震えていました。いつか報われる日が訪れてほしいですね。

特集・Around30解雇のリアル Vol.3 ―

<TEXT/瀧戸詠美 イラスト/真船佳奈>

フリーライター。教育、ビジネスを中心に記事を執筆中。お酒と食べ歩きとひとり旅が趣味

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