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夢を買い取る店で自分の夢を売ったら…挫折を経た作者が描く「独自の世界観」

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今の絵柄になった経緯は…?

ペンタブ

画像はイメージです

──現在は、SNSでの作品掲載ばかりではなく、他の媒体にも作品を発表されていますね。そのあたりの難しさは、どうでしょうか?

ミヤギ:逆に楽しいです。これまでは、作品は自分の中から生み出すものでしたが、ある程度、他の方からのご意見や媒体ごとのテイストに合わせて、作品化するのは良い刺激になっていて、面白いですね。

──新たな作品を生み出す楽しさがあるんですね。

ミヤギ:そうですね。あと、ぼくの絵は、漫画とイラストの中間という感じがあって。例えば、雑誌の占いコーナー内で掲載される4コマを描くという仕事とか。

──それは、独自性がありますね。そうした絵のタッチは、意識されて?

ミヤギ:というより、SNSで漫画を発表するようになった頃に初めて、ペンタブレットを使って創作するようになったんですよ。使いこなせていない部分もあったので、今の絵柄に辿り着いたのかなと思います。逆にそれが味になってきたのかな。

漫画に向き合い、自分らしい未来を

──お話を聞くと、試行錯誤の末に辿り着いた部分が大きいですよね?

ミヤギ:そう思います。大学を卒業してからは、試行錯誤をしながら、何とか色々な表現が生まれてきたような。だから、このスタイルを追求していけば、また別の良さも立ち上がってくるかもしれないですね。

──ストーリーも独自性があるので、映画やドラマに展開するのも面白いかもしれませんね。

ミヤギ:それは、本当にありがたいです。最初は、映像の仕事に携わりたいと思っていましたから。もちろん、漫画と真正面から向き合いながら、自分だけの未来に辿り着けたらいいなと。まだまだ、成長の途上ですから、期待しながら見守ってほしいですね!

<取材・文/橋本未来 編集/ヤナカリュウイチ(@ia_tqw)>

【ミヤギトオル】
日常の中の非日常を描いた掌編漫画「物語断片集」やエッセイ漫画をSNSにて発信中。仕事の合間の気分転換に、グァバジュースを飲んだり、散歩をしたり、なわとびを飛んだりしている。好きな映画は「ニューヨーク東8番街の奇跡」。
Twitter:@mitume333
Instagram:@miyagitoooru

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