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こき使われるだけ?「タダ働き」で終わらない人の“成功と失敗”の分岐点

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高速で成長するためにやるべき仕事

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 高単価人材には2種類あります。幅広い経験を積んでより高いレイヤーの仕事に携われるようになるか、専門性を掘り下げて特定の分野のプロフェッショナルになるかです。

 高単価人材へ成長するためにタダでもやるべき仕事は、前述のどちらかの方向へ自分を成長させ、かつ別の仕事につながる実績になるものでなくてはなりません。逆に言えば、それ以外のタダ働きは本当にタダで働くだけになってしまうので、やるだけ損です。

 あくまで自分の成長とブランディングのための手段と考え、「この仕事で得られる経験や知識は本当に自分の成長につながるのか」「自身のブランド価値を上げられる実績になるのか」を見極める必要があります。

高速成長すれば最終的な収入もプラスに

 とはいえ、タダで働くということはその分当座の収入が減るわけなので、なかなか踏み切れない人もいることでしょう。しかし、考えてみてください。

 少ない報酬を得ながらゆっくり成長していくよりも、一時的にタダ働きをしてでもさっさと成長して高単価案件を取れるようになったほうが、最終的に得られる収入はプラスになります

 目先の収入に捕われるよりも、「高単価の仕事に値する自分というブランド」を確立することの方が大切です。無償労働というよりも、報酬分を将来のために投資するのだと考えてみてはいかがでしょうか。

<TEXT/本気ファクトリー代表取締役 畠山和也>

本気ファクトリー株式会社代表取締役、株式会社BYD 取締役。ソフトバンクBB(現ソフトバンク)、リクルート、ラクスルなどで一貫して新規事業に携わる。2014年に本気ファクトリー株式会社設立後は、博報堂や京セラなど大企業の新規事業開発支援と並行して、複数の企業で同時に働くパラレルキャリア人材として複数のスタートアップの役員を歴任。2021年以降、ハンズオンエンジェル投資家としても活動している。編著書に『17スタートアップ』(早稲田大学出版部)

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