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早めに辞めるべき「ショボい会社」の特徴は、“学歴と出世”の関係にあり

学び

学歴で出世が決まるのは「伸びない産業」

あなたの給料が上がらない不都合な理由

『あなたの給料が上がらない不都合な理由』(扶桑社)

 学歴がないと絶対に責任あるポジションに付けないような大企業に、大した学歴もないのに入ってしまったら悲惨です。どんなに社内政治で頑張っても、学歴という壁を跳ね返すだけでリソースを使い果たしてしまいます。外でも役立つスキルなんて身に付けている暇がありません。

 だいたい、学歴で出世が決まる会社なんて、規制された業界の伸びない産業なんですよ。いわゆる「ショボい業界のショボい部門」なんです。そんなの早めに辞めたほうがいいに決まっていますよね。

 それから、資格を取ったほうがいいかよく質問を受けます。もし、資格を取ることで、今言ったようにポジションがどんどん上がっていくならそれは考えてもいいでしょう。資格を取ることでチャンスが広がるなら取ってください。しかし、単に手当てが付くだけで大して責任ある仕事を任せてもらえないなら取る意味はないです

 だいたい、資格なんて勉強すれば誰でも取れるわけで、そういう意味で元々希少性なんてないんですから。

<TEXT/経済評論家 上念司>

1969年、東京都生まれ。経済評論家。中央大学法学部法律学科卒業。在学中は創立1901年の弁論部・辞達学会に所属。日本長期信用銀行、臨海セミナーを経て独立。2007年、経済評論家・勝間和代氏と株式会社「監査と分析」を設立。取締役・共同事業パートナーに就任(現在は代表取締役)。2010年、米国イェール大学経済学部の浜田宏一名誉教授に師事し、薫陶を受ける。リフレ派の論客として、著書多数。テレビ、ラジオなどで活躍中

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