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「年収アップを狙うと、逆に上がらない」他人の出世に嫉妬する人への教訓

学び

お金は「追いかけるものではなく、付いてくるもの」

 私もこれまで、さまざまな組織や事業に身を置き、業績や能力を評価したり昇進・昇格を決めたり、給料を支払う側の立場を経験したことで、見えてくるものがありました。その経験から言えることは、やはり先述の経営者の言葉のように、お金は「追いかけるものではなく、付いてくるものだ」と考えるほうが、結果的にその人の総収入を上げることになる、ということです

 考えてみれば当たり前ですよね。お客様の成功に貢献する人は、結果的にお客様からその価値の対価として会社に収入をもたらします。経営者としては、その人に報いたいと思うわけです。

 お客様の成功に貢献できる人は、そのためのスキルを保持し、発揮した人です。お客様の期待に応えるスキルを追求し、獲得した人に、お金や地位が付いてくるわけです。

 面白いことに一定の経験を経ると、お金や地位だけを目指している人と、お客様の成功やスキルを追いかけている人というのは、一目で見分けがつきます。結果的に経営者は、後者に機会を提供しますし、その人のために自分の時間も使おうとします。自ずと、お金や地位の機会はどちらに開かれるかは明確ですよね。

同世代の活躍を見て何を思うか

ネット SNS

 SNSが日常の情報源となった現代は、世界中の情報がいとも簡単に入手できます。こちらが入手したい有効な情報だけではなく、特に望んでいるわけではない種類の情報も同じように入ってきます

 中でも、活躍している友人や同期の活躍は、発信側が皆に知って欲しいがゆえに、高い頻度で、そして具体的な情報となって入ってきます。知らない相手ではないだけに、既知の情報と組み合わさって立体的に伝わってきます。

 もちろん、知り合いの活躍などは嬉しいはずですが、やはり現実には同世代の活躍は焦りや嫉妬を感じるのではないでしょうか。私も20代の頃は、同世代の活躍にはいろいろ感じるものがありました。インターネットの黎明期でもあり、それ以前と比べればやはり入ってくる情報は爆発的に増えていたのです。

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