ドアを開けたら全裸の男が…ウーバーイーツ配達員が明かす「客からのセクハラ被害」
手渡しに変更したがる客には警戒
ウーバーイーツ配達員は「もうやらない」と瑞希さんは話す。
「女性配達員にとって『玄関先に置く』を、手渡しに変更したがる男性は要注意だと思います! 女性なら誰でも警戒しますよね。ほかは配達後に、タイプだからお茶しないかと電話がきたり、携帯の番号やラインIDをチャットに記して『お金困ってるなら条件付きで支援します』とか、そういうのも数回ありました」
ウーバーイーツのシステムでは、配達後も少しの間はウーバー側が用意した固有の電話番号により客と配達員が通話をすることができるのだ。筆者が配達へ行った際も、偶然出会った女性配達員からも「男性の家に1人で行くのは恐い」と、話を聞いたことがある。
顔写真が客に見られない「Wolt」に移行
瑞希さんが配達員をやめたきっかけは、見ず知らずの客に性別や「顔」まで知られてしまうからだ。 今回のケースも、客が配達員の容姿や性別によって配達方法を変えてきたのだと思われる。今は、ウーバーイーツをやめて「Wolt」というフードデリバリーをやっているそうだ。
「Woltも心配がないわけではないけど、ウーバーイーツよりは安心できる点があります。配達員はサポートにリアルタイムで相談できるし、ウーバーとは違って割とすぐにつながります。Woltでもアカウント名で性別を判別されてしまうけど、写真で顔がわからないだけマシです。配達員がニックネームでも登録できるなら、本当はそれが一番いいんですけどね……」
筆者も、ウーバーイーツのサポートは繋がりにくいと感じる。配達員が使う専用アプリでは、いくつかの項目を選択しなければサポートとコンタクトを取ることができない。専用アプリのサポート窓口はメッセージのみが連絡手段となっており、リアルタイムでサポートと通話をすることはできない。
また、ウーバーイーツ公式の「配達パートナーガイド」にはサポートセンターの電話番号の記載があるが、かけてみると音声ガイダンスになっていて、すぐに電話に出てくれるというものではなかった。