J1王者・川崎フロンターレが進める“地域貢献”の本気度。「愛されながら勝つ」3つの指針も
関わったみんながハッピーになれる仕組み
これ以外にも、各加盟店舗の人気商品が半額で楽しめる「自信の一品」オファー制度や、フロンターレの勝利で2倍になるポイント還元制度など、「関わったみんながハッピーになれる仕組み」で成り立っている。
「これからは加盟店をもっと増やしつつ、多くの皆さんに利用していただけるサービスに成長させていきたい。川崎市内のさまざまなお店で利用していただき、地元経済を活性化できたら嬉しいです」と、谷田部さんはさらなる発展にも意欲を見せる。
大切な創立26年に向けて新たな施設も
この5年間で4度のJ1リーグ優勝を勝ち取るなど、黄金期に突入している川崎フロンターレは来シーズン、「Jリーグで唯一の『フロ』が入っているクラブ」として最も大切な創立26(フロ)周年に突入する。2023年4月には、多くの若手選手を輩出してきたアカデミー(育成組織)の拠点となる「フロンタウン生田」のオープンも控えるなど、クラブは新たな局面を迎えようとしている。
「Bリーグの川崎ブレイブサンダースさんと一緒にアカデミーを置くことが決まっている施設には、グラウンド、テニスコート、体育館なども完備され、さまざまな世代の皆さんにスポーツを楽しんでいただける環境が整っています。さらに、施設内にはスポーツや教育との関わりが深い保育園、整形外科、飲食店なども入居する予定になっており、多くの皆さんが交流を深め、人生をより豊かにするような場所に育てていきたいです」
この垣根を越えた壮大な取り組みには、「シンクロライフ」を使った「メシアガーレ川崎プロジェクト」の発展が欠かせないという。
「試合が行われるスタジアムの周辺はもちろん、再来年にオープンする『フロンタウン生田』や、クラブが拠点を置いている市内のエリアにある飲食店も盛り上げていきたいと思っています。地元の皆さんの積極的な交流によって、活気に溢れて愛される拠点に育てていけたら嬉しいです」
<取材・文/白鳥純一>