「立憲民主党」新代表に迫られる厳しい決断。直後の有楽町には“意外な人物”が
小川淳也議員は12日間有楽町駅前に立ち続けた
有楽町駅だけではなく、こまめに各所へ足を運んで欲しいという不満はありますが、とにかく小川議員は代表選期間の12日間は有楽町駅前に立ち続けました。従来の街頭演説は、政治家が一方的に政策や政治理念を話すスタイルが主流です。
小川淳也議員は冒頭の5分ほど話しますが、あとは集まったギャラリーが話す側になり、小川議員が聞く立場となります。そのため、小川議員はこれらの活動を街頭演説とは呼ばず、「対話集会」と呼んでいました。
代表選直後の対話集会では、小川議員が集まった人たちに向けて代表選で負けたことを報告。つまり、敗戦の弁を述べたのです。通常の選挙において、落選した候補者は支援者に感謝の意を表するとともに自分の足りなかった部分を総括します。
「対話集会」で敗戦の弁を述べた
そうした敗戦の弁はテレビで放送されますが、代表選の場合は敗戦の弁を聞く機会がありません。有楽町駅前での対話集会は、直接、小川議員の口から敗戦の弁を聞くことができる貴重な場でした。
なぜなら、政治家は選挙に勝ったときよりも負けたときの方が、より本音に近い心情を口にします。小川議員は代表選を振り返りながら、「決選投票に残る気はマンマンだった」「決選投票に残れば、勝算はかなりある(と思っていた)」と本音を吐露しています。
この小川発言は、泉代表に反発したわけではありません。小川議員は地方票で差をつけられたことが敗因と分析し、地方議員や党員への浸透が課題であると反省したのです。しかし、これは小川議員だけに言える話ではありません。先述しましたが、今回の立憲民主党代表選は党員の関心が高いとは言えないものだったからです。