カンニング竹山の仕事論、“やる気スイッチ”クソ喰らえ「オンオフは決めなくていい」
カンニング竹山さん(50)はもともと漫才師。相方の中島忠幸さんは、急性リンパ性白血病により35歳の若さで亡くなりました。中島さんは竹山さんと同じ小学校の同級生で、コンビでは竹山さんがキレ、中島さんがまあまあとなだめる役割でした。
それから15年。最近は「怒る大人がいなくなった」とも言われるなか、竹山さんはキレ続けます。コメンテーターとしても活躍中ですが、意見を言うことに怖さはないのでしょうか。
前後編の2回にわたるインタビュー。前編では、10月13日に開催されたばかりの単独ライブ『放送禁止』や葛藤のなかで竹山さんが出会い、見つけたものについてお話を聞きました。後編では、仕事に対する竹山さんの信条に迫りました。
ワイドショーでは自分の「正解」を大事に
――今年4月にリリースした竹山さんとCalmeraによるユニット“タケヤマカルメラ”の『ヘイ・ユウ・ブルース ~許せ、友よ~』、魂の叫びが反響を呼びました。竹山さんの生き様、そのままな気がします。
カンニング竹山(以下、竹山):ほんとにそうなんです。
――歌詞にはコメンテーターとしての自分に苦悩する部分がありますが、ワイドショーで意見を言うことに怖さはありませんか。
竹山:怖いところもあります。でも、結局は己がいちばん何をしたいかで、僕はそのワイドショーが面白くなればいいだけなんです。それはダメだっていう意見もあるでしょうけど……。もちろん無責任な発言はできないので、下調べや勉強はします。でも、ワイドショーは報道番組ではなく情報番組。そして僕は情報番組とは報道半分、バラエティ半分だと思ってるから、この番組面白いよねって言われることが、僕のなかの「正解」なんです。
ただやっぱり、いろんな人がいるし、さまざまな考えがあるから、番組を面白くしたいっていうのと、“ほんとのこと”のバランスは難しいですね。
格好つけない、勘違いしない
――歌詞には「ルール」に疑問を呈する箇所も。竹山さんの「ルール」は?
竹山:格好つけない、勘違いしない。背伸びしないというか、自分の等身大でいようというのはありますね。
――歌では“本音”と“世間”の間で生きる葛藤をシャウトしていますが、竹山さんといえば「キレ芸」。芸といえど、本気でキレる、ムキになる。年齢を重ねると諦めたり達観したりしそうなのに。
竹山:そういう生き方をしてるんでしょうねえ。言い換えるとわがまま、大人げないということだと思います(笑)。素直ともいえるけど、嘘がつけない…。偶然ですけど、子供がいなかったっていうのもあるのかもしれない。といって、わざわざ丸くなろうともガミガミ言おうとも意識しているわけではないですけど。