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先輩の中古車を10万円で買った20歳の大後悔「高い新車のほうがマシだった」

コラム

負のスパイラルに突入

借金

「そうこうしているうちに、K先輩が俺に車を譲ったっていう話が広まって、K先輩の友達たちに会うたびに『Kから車買ったんだって? 大事にしろよ』とか『その車、粗末にしたら、K先輩にぶん殴られるぞ』とか言われて、気づいたら車検の時期になっていました

 それまでにも車のことでお金のかかった佐久間さんは、別の中古車などに乗り換えられるお金もなく、K先輩から買った車を乗り続けることになったのです。そして、車検をしてしまったことで余計に手放せなくなるという負のスパイラルに陥ります。

「もう、ホント最悪です。そのうちお金を貯めて県外へ行き、県外で事故して廃車になったからと嘘をつき、別の車に乗り換えてから帰ってこようと思っています。県外の出来事なら嘘もバレないだろうし、先輩にも言いやすいので。やっぱり車は高くても、きちんとした販売店で購入するのがいちばんですね。先輩なんかから買うもんじゃないです」

 身近な人から安く譲ってもらえるのはありがたい反面、処分するときに気を遣うことも少なくありません。処分するときに相手に気を遣うようなら、お店やネットで買うほうがよいケースもありますし、本当に安い値段なのかどうか、見極める必要もあるでしょう。

<TEXT/山内良子 イラスト/パウロタスク(@paultaskart)>

-[若者の「安物買いの銭失い」体験談]-

フリーライター。おいしいものや楽しいこと、旅行が大好き! ライフ系や節約、歴史や日本文化を中心に、取材や経営者向けの記事も執筆。金融会社での勤務経験や接客改善業務での経験を活かした記事も得意です

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