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コロナでイベント事業が売上半減した「ぴあ」。ワクチン予約を足掛かりに狙う“次の手”

ビジネス

ぴあ「ホワイト/ブラック度判定」

ぴあ:★★★☆☆

企業 副業

 新型コロナウイルスによる危機の中、自社の強みを活かしながら生き残りを模索している企業です。

 積極的に業界内の取りまとめを行ったり、新システムを立ち上げたりと、可能な限りの対策を取っていることが伺えました。元々は一定程度の利益を確保できており、給与水準も高く、労働関連のトラブル・判例も見当たらない企業であり、働く場として致命的な点は見られません。しかし、市況がぴあに不利な方向に変動しており、今後はどのようになるかは未知数です

 相次ぐイベント・公演中止に対して、昨年5月の段階で有料ライブ配信サービスを立ち上げるなど、動きの迅速さは評価できます。このように施策の立ち上げが早い要因のひとつとして、「創業者が現在も経営している」ことがあげられるでしょう。

 ぴあの代表取締役社長は矢内廣氏で、中央大学在学中の1972年に創業し、現在に至ります。創業当時は「映画・演劇・音楽などのエンタテインメントの情報を集めた雑誌」として出発しました。それが、現在はライブ配信サービスやチケット予約用の基盤システムも持つ企業グループとして成長したことになります。

 その一方で、自社が提供している価値(楽しませる)を毀損する、「超過当選」という不具合を起こしてしまった点は懸念があります。したがって、今回は最終的な評価を★3としました。

<TEXT/アラートさん(@blackc_alert)>

ブラック企業を生き抜いた歴戦のプロダクトマネージャーが、公開情報からホワイトorブラックを判定し、率直な理由とともにお伝えします。
Twitter:@blackc_alert
note:ブラック企業アラート

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