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賛否両論の「#クソ物件オブザイヤー」主催者を直撃「運営収支は?」の回答は…

マネー

――不動産市況の好調を象徴するかのような「ストロングゼロタワー」のバブリーさが、ツイッター上で話題となりました。

グル:今年はシャンパンタワーならぬ、全宅ツイ公式飲料である、サントリーのストロングゼロによる「ストロングゼロタワー」を行い、大変好評でした。毎年の恒例にしたいですね。

 現在、全宅ツイではストロングゼロが大人気でして、会員間で大量のストロングゼロを勝手に送りつけるのが流行っています。私の実家にも計24リットルものストロングゼロが届いてまして、嬉しい悲鳴を上げております。

オープニングセレモニーとして執り行われたストロングゼロタワーの様子。写真中央が全宅ツイのグル氏

――クソ物件オブザイヤーではツームストーンの授与が恒例となっています。2017年大賞に贈られたツームストーンについて解説をお願いします。

グル:「クソ物件オブザイヤー2017」最優秀賞の投稿者、ぷん太さん(@55openman)へ贈られた栄光のツームストーンには「おまえ、画面見てるだけで、金増えるとでも思ってんのか?」と刻まれております。これは、かつて新宿シュガーレスさん(@Sugarless_kid)が放った名ツイートを引用したものとなります。

 そして今、パソコンやスマートフォンのディスプレイの前でこの記事を読んでいるあなた。このフレーズは、まさにあなたにも向けられているのです。本来ならば足を棒にして人に出会い、街を歩いて不動産投資の機会を探し続けなければならない不動産業。インターネットによって多くの情報が簡単に目の前のディスプレイに映し出され、何でも解ってるような気分になりがちな時代となりました。

 しかし、誰でも簡単に手に入るディスプレイに映る情報に、もはや価値などありません。今すぐあなたが座っている椅子を蹴り上げ、自ら貴重な情報を取りに行け。そして見つけた情報にもとづいてリスクを取れ。と、そのようなメッセージを新宿シュガーレスさんは、このツイートに込めているのです。

「#クソ物件オブザイヤー2017」大賞に贈られたツームストーン。背景がファラオな理由は不明

大賞物件「カーサ桜上水」に起こった、まさかの急展開

――大賞を受賞した「カーサ桜上水」についてコメントをお願いします。

グル:かつては違法建築になることを知りつつ、自社が分譲したマンション敷地の一部を購入者以外へ売却して自社の利益とするような、独立系の分譲主が存在していました。それらのマンションは未だに存在しているので、みなさんが思っている以上に敷地に問題を抱えた分譲マンションは多いのですが、それらは普段表面化しません。

 しかし、上場不動産会社であるグローバル社のグループ会社が、本件ではカーサ桜上水の問題を認識しながら切り売りされた敷地を取得し、戸建を販売しようとしたことで、一気に耳目を集める事となりました。

 本件が示唆しているのは、建築確認申請の制度上、確認申請がなされる敷地の所有者が建築確認申請者であるかどうか、申請時に厳密に審査していないということです。

 いわば制度に穴があり、それが本件のような問題を生み出す原因となっています。この制度上のエラーは現在も解消されていません。運用上、一昔前に比べると敷地所有者等についての資料提出を求められるようにはなっておりますが。

 実は、カーサ桜上水以外にも敷地の一部が第三者へ売却されてしまい、違反建築物となったことが不動産業界内では周知となっているマンションが複数存在します。現在もそれらは何の告知もなしに普通の中古マンションとして堂々と販売されているケースが散見されます。

 皆様も中古マンション、とくに古い、敷地の権利が地上権や借地権のマンションを買う場合は注意されたほうがいいでしょう。

――そのカーサ桜上水が大賞受賞の翌日、住民側と業者側との間で和解が成立したと報道されました。違法建築状態が解消される見込みです。

グル:私がカーサ桜上水の問題を知ったときは「ああ、これはもうカーサ桜上水側に違法建築状態を解消する現実的な方法は存在しないだろうな」と思っていました。

 しかし、実際には売却された敷地の一部をカーサ桜上水の管理組合側が買い戻す旨の和解がなされました。売却された敷地の面積と周辺不動産相場、カーサ桜上水の総戸数と管理組合にプールされている修繕積立金等以外の余剰のお金。これらに思いを馳せるといろいろ妄想が捗るのではないでしょうか。

――見方を変えると、大賞受賞物件が消滅することになります。これに危機感を覚えた全宅ツイ会員もいたようです。今後の事態の進展について、どのようなスタンスでご覧になりますか。

グル:2017年の最優秀賞作品が管理組合による買い戻しで消滅してしまうことに関して、全宅ツイでは会員から緊急声明が出され、クソ物件遺産としての保存を望む声が上がっております。

 しかし、全宅ツイのファウンダーであり、「クソ物件オブザイヤー2017」第2位である私、全宅ツイのグル個人としましては、関係者のみなさまによる円満な解決を心より願っております。そして、本件の円満解決をもって「クソ物件オブザイヤー2017」最優秀賞の消滅、および第2位「地面師」の自動繰り上げによる最優秀賞受賞を切に希望するものであります。

惜しくも7票差で大賞を逃し2位となった「地面師案件」

――受賞こそ逃したものの、個人的に気に入ってるノミネート作品はありますか?

グル:エントリーNo.06の「隅切り(※土地の角を削り道路にすること)の石」が好きですね。隅切りによって道路として手放したはずの自分の土地をもう一度取り戻そうとする人間の浅ましさのようなものが、この隅切りの石を見るたび感じられて、ニヤリとしてしまいます。

 その土地の所有者の浅ましさが個性となり、隅切りの石としてさまざまな形状となり現れます。強欲な所有者は大きくて頑丈そうな主張の強い隅切りの石、控えめな所有者は小さい、周辺と調和する感じの隅切りの石といった感じです。

 街を歩いていると意外と見つかるので、みなさんも今度、隅切りの石の所有者ごとの個性を感じながら、また、どういう気持ちで素材、形状を選び、隅切りの石を置いたのか想像しながら、この隅切りの石を愛でてみてください。

さまざまなタイプがある隅切りの石。京都地方に多いと言われている