マッチングアプリ、本当に若者が使ってるのは?データ分析で意外な結果が…
利用ユーザー率の違いを、出会いチャンスの多さと捉える(アクティブユーザーが多いならたくさん候補がいる)か、回転の良さと捉える(マッチングがはやく使われなくなりやすい)かは、考え方次第。
ですが、多くのアプリで会費をチャージされる男性にとって、チャンスの母数を取るか、起動あたりのマッチング効率を取るかは、とりわけ自分という売り物をセールスするための重要な市場選びポイント。
ビジネスモデル的には、飽きずに一定期間使ってくれることを目指すのか、エグジット重視でスピードマッチングに対しそれなりの課金をするか……といった戦略の違いが読み取れます。
「出会い」と「出会い系」のあいだ
直近1年間に「出会い」「マッチング」とウェブを検索したユーザーが併せて使用した検索キーワードから、性別/年代別にその心を探ってみました。
「出会い」と「出会い系」。ヒット件数は前者が1.6億、後者が1.4億でどちらも頻出キーワードですが、微妙にニュアンスが違う模様。属性別だと、女性はほとんど「出会い」だけれど、男性は「出会い系」。
20代では、女性が「マッチングアプリ」「マッチングサイト」に対し、男性は「出会いアプリ」。さらに女性は「出会いがない」、男性は「マッチングしない」が多く使われています。45歳前後だと男性は「出会い系バー」「出会い喫茶」で女性は「出会いカフェ」、似て非なるものを探しているようです。
また男性は30代前半で「セフレ」「セックス」、30代後半では「熟女」「人妻」と段々即物的になるようですが、身に覚えはあるでしょうか。同じ30代前半でも女性は「結婚」を多用。ほぼ同じ層が「ペアーズ(Pairs)」を指名検索しているあたりは、婚活ニーズが感じられます。
ちなみに、男性35歳前で多い『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』はライトノベル「ダンまち」、「マッチング拠出」は確定拠出年金関係、45歳後に多い「ホイール」は自動車関係と推察され、今回調査している出会いとはあまり関係なさそうです。