せやろがいおじさんが明かす「某所からの出馬要請」と、それを断った理由
選んだ道を正解にする
――榎森さんが、指針にしている言葉があれば教えてください。
榎森:書籍の内容とはそぐわないかもしれませんが、「正解は選ぶことはできないけれど、選んだ道を正解にすることはできる」という言葉がすごく好きです。僕は教師になると言って沖縄に来て、ならずに沖縄で芸人をやる道を選びました。
1つひとつ考えたら、当初のビジョンとは違う選択ですが、でも選んだ道を正解にするために頑張っています。迷ったり、やめようかなと思ったりするときには、今の段階では正解なんてわからんから、今からやりたいと思う道を正解にしていこうって、一歩踏み出す糧にしています。
――今の状況から正解を作っていけばいいと。
榎森:今しんどいなら逃げればいいと思うんです。でも、選べへんけどどうしようと思っている人には、その時は正解だと思っていた物でも、世の中の価値観が変わってあっという間に不正解になってしまうこともあるのだから、選んだ道を正解にしていこう。こういう言葉が勇気になると思います。ちなみに、これはラジオでジェーン・スーさんがおっしゃっていたんですけどね(笑)。
出馬の要請があったけど断った
――SNSでは政治的なところにも切り込まれていますが、芸人政治家になってやろうという気持ちは?
榎森:全くないです。実は某所から、出馬の要請をいただいたことがあるんです。「マジか!」と思いましたが、お断りしました。僕はお笑い芸人が好きなので、この立場から発信していくほうがいいと思うし、税金をいただいてお仕事できるほどのスペックも能力もありません。
――税金をもらって使って動かしている政治家のみなさんには、どういうことを意識して動いていってほしいですか?
榎森:とにかく説明責任を果たしてくれと。それに尽きます。いろんな問題があっても、「個別のことには回答を差し控えます」とか、伝家の宝刀で説明されないことが多いので、納得できる説明をしてほしいですね。というか、説明できることしかやらんといてほしい。「これはどういう意味があったのか、説明してください」というのは常に問い続けていかなきゃと思います。