自称「Google出身」の社長が炎上。もし経歴ごまかしを採用時にしたらどうなる?
<海外の大学を卒業後、世界的IT企業Googleに入社。東証一部上場企業グループの海外拠点の最高執行責任者やリクルートを経て独立し、2017年にLimを設立>と、華々しい経歴を持つ、株式会社LimCEOの竹花貴騎氏。
登録者37万人を誇る人気ビジネス系YouTuberでもある彼の経歴が「実は嘘ではないか」と、騒動になっています。事の発端は、元ZOZO執行役員の田端信太郎氏が、竹花氏の経歴に疑問を感じ、「Google出身」が事実なのか質問したこと。すると竹花氏は「Googleに(社員ではなく)業務委託として常駐をしておりました」などと答え、それを田端氏がSNSで公表したのです。
これを受けて竹花氏は炎上、ネット民たちのによる検証祭りに。学歴の詐称疑惑や、いくつかの証拠画像の合成疑惑が、次々と浮上して拡散されました。
経歴詐称は解雇になるか?
ネット上では経歴詐称だと批判をされていますが、仮にこれが起業家ではなく転職希望者が経歴詐称をした上で入社後に嘘が発覚した場合はどうなるのか。また、どこからが経歴詐称となるのかを第二新卒に特化をした転職エージェントに勤務する私の立場から説明をします。
今回は基礎的な部分の解説ですので気になる人は、自身でも調べてみてください。
経歴詐称といっても、小さなものから重大なものまであり、業務の遂行に影響がある「重大な経歴」を詐称されたときは、内定取り消しや解雇の対象となる場合があります。転職活動においては以下のような事例が経歴詐称になります。
「学歴詐称」は低く偽ってもNG?
求人票で見たことがあると思いますが企業によっては、学歴で(大卒/専門卒/高卒など)給与体系を変えている場合もありますので、学歴に関する詐称は、内定取り消し、および解雇となる可能性が高いです。
過去に私の知人で出身大学を偽って転職活動してる人がいました。結果として、選考中に「卒業証明書」の提出を求められたことで、詐称が発覚する前に自ら辞退をしたそうです。企業側としては学歴が違うならば採用していなかった、となる可能性があるので、学歴詐称は解雇や内定取り消しの対象となります。
ちなみに大卒の人が高卒だと学歴を低く偽っても、「問題がある」と判断された場合は、解雇の対象となるようです(低く偽るメリットはあまりないと思いますが……)。