勝間和代さんに聞く、20代で考えておきたい「人脈・投資・働き方」
仕事、人間関係、お金……人生には悩みが尽きないもの。一方で、物事をひとつひとつ最適化し、ストレスフリーな生活を送る人がいます。「効率化マニア」「ロジカルシンキングの鬼」との異名を持つ、経済評論家の勝間和代さんです。
かつては、マッキンゼー、JPモルガン証券などに勤務し、慌ただしい毎日を過ごしてきましたが、現在は、独立しワーク・ライフ・バランスが取れた生活を送っています。
7月に刊行した『圧倒的に自由で快適な未来が手に入る!勝間式ネオ・ライフハック100』(KADOKAWA)には、そんな勝間さんが日々実践している100個のライフハックが詰まっています。無駄のない日々を送る勝間さんは、20代の頃をどのように過ごしてきたのでしょうか。
今の生活は「想像していなかった」
――勝間さんは20代のときに、今現在の暮らし方とか仕事ぶりを意識やイメージをしていましたか?
勝間和代(以下、勝間):普通に40~50代になっても会社の先輩みたいにフルタイムで働いて、通勤1時間くらいかかる家に帰ると思っていたわけですから、今の暮らしはまったく想像していませんでした。特に20代の頃なんて会社の先輩の働き方しか知らないので、会社の世界しか知らないとそうなると思うんですよ。
――なぜ今のライフスタイルに行き着いたのでしょうか?
勝間:私は20代のときからワーキングマザーのネットコミュニティをやっていて、そこでいろんな働き方を教えてもらいました。27歳くらいの時に出会ったのが、生活コラムニストのももせいづみさんです。私の5、6歳上で独立していて、本書いたり、家電のアドバイザーをやったり、こんな働き方があるんだと当時びっくりしました。
同年代でも年上の人でも、自分の身の回りの人以外の付き合いというのが大事だと思います。会社の外の人との交流は一番積極的にやってほしいですね。そういった知り合いをつくることはすごく参考になります。
人脈は「自動的につながる」
――勝間さんの本に書かれているような生活の最適化を図ると、思わぬ出会いの機会も得られにくくなりそうですが、あえてそういう場には行ったほうがいいのでしょうか?
勝間:趣味があったり雑談仲間がいたりすれば、自動的につながりますよ。幅広く人付き合いをしておくだけで十分だと思います。
例えば同級生と会うにしても、同級生だけだとつながりが固まっちゃうので、同級生が別の同級生を連れてくるような、新しい人が入ってくるような機会ですね。仕事とかアイディアとかを持ってきてくれるのは、たいてい友達の友達とかですから。ちょっとした集まりにバンバン顔を出すのは大事ですね。いまはコロナで、ZOOMやVRチャットもあるし、リモートで参加してみてもいいと思います。
――勝間さんの趣味でいえばゴルフとか、麻雀はプロでもあります。それも偶然の出会いに繋がったんですか?
勝間:そうですね。ゴルフは4人でやるスポーツなので、知り合いが増えて最新の情報交換とかができます。麻雀プロになろうかなと思ったのは、ゴルフ仲間の紹介で麻雀プロを紹介してもらったことです。なんの趣味でもいいんですけど、見知らぬ人となんとなく知り合いになれる趣味がいいと思います。