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アップルで「脱インテル」加速か。Macの次期モデルを予測

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アプリケーションの互換性は?

MacBook

 Appleシリコンが搭載された新しいMacでは、Boot Camp以外のアプリケーションが使えなくなる可能性もある。AppleはIntel MacとAppleシリコン搭載Macの互換性について強気の発言をしているが、サードパーティ製ソフトウェアの対応状況はまだ判断できない。

 なお、Macにおいて過去のソフト資産が切り捨てられた例は、大きなものだけでも3回ある。

1. 旧Mac OSからOS Xへの転換(2001年〜2007年。新しいMacで旧OS用のソフトが使用不可に)
2. Power PCからIntel製CPUへの転換(2006年〜2009年。Power PC搭載Macで最新OSが利用不可に)
3. 32bitカーネルから64bitカーネルへの転換(2009年〜2019年。最新OSで古いソフトが使用不可に)

 いずれの場合にも適切な移行期間と移行措置が設けられたため、大きな社会問題にはなっていない。

 このほど予定されているMacのAppleシリコン化は、上記の類例で言うと「2」に近い。すぐにではないにせよ、現行のIntel Macでは実行できないソフトも増えていくはずだ。

 Appleは、既存のIntel Macについても「サポートを続けていく」としている。ただし経験則からすると、現役機としてバリバリ使えるのは長くても今後4年間といったところだろう

<TEXT/ジャンヤー宇都>

「平成時代の子ども文化」全般を愛するフリーライター。単著に『多摩あるある』と『オタサーの姫 〜オタク過密時代の植生学〜』(ともにTOブックス)ほか雑誌・MOOKなどに執筆

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