他人を惹きつける/飽きられる「話し方」の決定的な違い
こんにちは、Shinです。元戦略コンサルタントで、現在は某外資系企業で業務改善や戦略策定などに取り組んでいます。今日のテーマは「“人を惹きつける話し方”をしたいあなたにおすすめしたいこと」です。
同じようなテーマの記事や講演でも、最初の1〜2分ぐらいで「もういいや……」となってしまうものと、最後まで惹きつけられてしまうものがあります。さらに、最後まで惹きつけられてしまうようなものは、自分のアタマや心にも残る可能性が多いです。
どうせならば、後者のような文章作成やプレゼンテーションができるようになりたいですよね。では、どこにその違いがあるのでしょうか?
キモは「具体的なストーリー」の有無
もちろん、いろいろと違いはあるとは思いますが、ひとつだけ上げるとすると「具体的ストーリーの有無」かなと思っています。人を惹きつけるスピーチとしてよく例に挙げられるのは、スティーブ・ジョブズのスタンフォード大学卒業式での講演です。
特に有名なのが「Connecting dots(点と点を繋げる)」ですが、これが多くの人の心を打ち、引用され続けているのは、彼のストーリーが素晴らしかったからだと考えています。
あまり恵まれていない生い立ち、大学の意味を見出せなくなってしまってドロップアウトしたこと、お金がなくて食べるものにも困ったこと、カリグラフの授業に魅入られたこと、そしてそれがマッキントッシュの設計に大いに役立ったこと……これらのストーリーがあってこそ、「点と点は繋がっていく」というメッセージが引き立つのです。
抽象的ではない“面白い小噺”に仕立て上げる
もし、具体的なストーリーなしに「何がどう転ぶかわからない。目の前のことに興味を持って一生懸命取り組んでいこう。そうすると、いつか点と点が繋がるんだ!」と言われても「あっそ」で終わってしまいますよね。
ストーリーがなければ、Connecting dotsも説得力も面白味もないただのお説教になってしまいます。
あなたの会社の上司にも、話がすっと入ってくる人と、「早く終わらないかな」としか思えない人の2種類がいると思います。
観察してみてほしいのですが、おそらく前者はうまくストーリーを組み込んでいます。自分の過去の話かもしれませんし、どこかで聞きかじったものかもしれませんが、単に抽象的な話をするにとどまらず、具体的で面白い小噺に仕立て上げているはずです。