日本の「スヌーピー人気」が再燃した理由。“女きょうだい”が決定づけた女性支持
全長約8メートルの巨大スヌーピー
また、全長約8メートルの巨大スヌーピーのスタチューも目を引く。ただの展示だけではなく、“インスタ映え”するようなコンテンツも取り入れ、「幅広い層にアプローチしていきたい」と渡辺氏は話す。
「南町田に移転してから、ベビーカーを預かる機会も増えました。原画メインの展示だった六本木の頃と比べ、スヌーピーのスタチュー、隣接するPEANUTS Cafe(ピーナッツカフェ)など、親子両世代で楽しめるような施設になったと感じています」
「常設になったことで、ワークショップも週替わりでできるようになった」と話すのはスヌーピーミュージアム館長の中山三善氏。
「六本木時代から大人気の『ぬいぐるみワークショップ』や『スヌーピーのキャンドルづくり』、『オリジナル・トートバッグづくり』など多彩に楽しめる」ことが、同ミュージアムの見どころだという。
町田市と東急との官民連携で街づくり
そもそも南町田へ移転が決まったのは、町田市と東急との官民連携で行う街の再開発のプロジェクトで挙がった話が発端だという。
「プロジェクトの中で、文化的施設が欲しいという要望がありました。さらに言えば、町田市は『えいごのまちだ』を掲げ、英語教育を推進していることから、英語関連の施設が望ましかった。
こうした背景により、スヌーピーミュージアムが南町田へ移転するきっかけとなりました。今年から、町田市内の全小学校の5年生を対象に、英語教育の校外学習としてスヌーピーミュージアムへ訪れるプログラムが展開されます」
また、東急が運営するグランベリーパークとは、スヌーピーとコラボレーションしたスケートリンクや、テナントに入るショップとのタイアップ企画などで、ミュージアムへの導線を創出している。
「今後も東急とは様々なコラボを検討している。今までスヌーピーにあまり興味がない人でも、立ち寄ってみたくなるようなプロモーションができればと考えています」