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DMM亀山敬司会長「世の中、どの事業が当たるか分からない」独自の起業家精神

ビジネス

新規事業の成功キーファクター

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モデレーターの経営ストラテジスト・坂之上洋子氏(左)と、ビジネスデザイナーの濱口氏(右)

 イベントの最後には、ビジネスデザイナーの濱口秀司氏やDMM会長の亀山敬司氏が登壇。「スタートアップ・新規事業の成功キーファクター」と題し、事業を興す勘所について議論が交わされた。

 常時20社くらいのプロジェクトを受け持ち、「日給500万円」とも言われるビジネスデザイナーの濱口氏はこう語る。

「新規事業の秘訣は『変態であれ』。別に変な意味ではなく、大学やビジネススクールで学んだことをそのまま実践すると、似たり寄ったりのものになる。それでは革新的なビジネスモデルは生まれにくい。誰も想像し得ないようなイノベーションは、学問や既存のルールの延長線上にはない。それを無視して考えるような変態さが起業家には求められると思う」

亀山会長ならではの起業家精神

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おなじみのお面を掲げる亀山氏

 ビジネスモデルを考えるプロの目からは、積極的に事業投資し、40以上のビジネスを展開するDMMをどのように捉えているのだろうか。

「仕事上、ビジネスの成長角度を高めないといけない立場にいるので、とにかく考えて企画をひねり出す努力をしている。究極、成功するか否かは確率論だと思う。そうは頭でわかっていても、とりあえず投資して事業をやるという亀山会長の考え方は新鮮だった。『人とコンセプト』だけで投資するのは、アメリカでは見たことのないニュータイプの経営者だと思う」(濱口氏)

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