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内定後にまさかの留年決定。企業と教授にお詫びメールをしたら…

学び

 就活シーズンも終盤に差し掛かり、後期授業も目前。「残すは卒論のみ」と気合を入れ直している大学生も多い頃だろう。しかし一方、思わぬ留年確定に頭を悩ます人も。

悩む女性

※画像はイメージです(以下同)

就活の疲労で出席がおざなりに

 今回、話を聞いたSさんは経済学部の大学5年生。4年の前期授業で留年が決まった。授業が始まった時には残りの単位もわずかで順調にみえたが、就活が予想外に難航。選考のスケジュールに追われているうちに授業の出席がおざなりになったそうだ。

「4月を過ぎたあたりから就活の選考が増えて、1日に2、3社を掛け持つこともザラでした。私の大学は郊外にキャンパスがあるのですが、基本的に面接は平日に都内で行われるために授業と掛け持ちできない状態が続いたんです」

 とはいえ、授業内で取る出席はWeb上でも出席できたようで――。

「提出期限内に授業レポートを出せば出席扱いになったのですが、選考のスケジュールが過密で面接対策に必死だったことと、就活で精神的に疲れが溜まっていたので、何回か提出をサボってしまいました。今考えると言い訳ですが……」

“4年マジック”に期待したけど…まさかの留年

大学の教室

※画像はイメージです

 その後、6月に内定先を決め、以降は授業に専念したSさん。しかし、授業に出席しなかったことが響き、期末試験はいまいち振るわなかったそうで。

「試験対策もしっかりして、なんとか字数を埋めることはできたのですが……。正直、ギリギリだろうな。といった感じでした。そのことを友だちに話したら『でも、ウチの大学には“4年マジック”(4年生なら教授が温情で単位をくれる都市伝説)があるから大丈夫だよ。とりあえず先生に謝ってみれば?』と励まされ、ひとまずメールで謝罪文を送って結果を待つことにしました。」

 そうして9月を迎え、成績発表の当日。Sさんは“4年マジック”の期待と不安を胸にパソコンの画面を開くも、結果はE判定。

「正直、卒業できるんじゃないかって慢心していた節はあったので、頭が真っ白になりました。とりあえず真っ先に、内定先に電話しました」

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