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家を買うなら中古リノベがお得。後悔しないための3つのポイント

暮らし

 アラサーともなれば、一度や二度はマイホームの購入が頭をよぎったことがあるのではないだろうか。しかし実際に検討段階に入ると様々な不安点が障壁となるはず。ローンはいくらで組むか、新築か中古か、そもそも場所をどうするか。

ドアに差した鍵

※画像はイメージです。(以下同じ)

 恐らく人生で一番高い買い物になるだけに慎重になることに越したことはないが、何を指針にして動けば良いかわからない……。そんな悩めるビズスパ世代にに向けてお送りしたいのが当記事である。

 資産性のある中古物件やリノベーションの設計施工に特化した独自の不動産ノウハウが持ち味の「ゼロリノベ」で取締役を務めている一級建築士の西村一宏氏に、単身男性に向けた不動産購入の実践的なアドバイスを聞いた。最終回(全5回)は「物件の場所選び」に関する知識を紹介する。

後悔しないためのチェックポイント

 夢のマイホーム、契約を済ませてから後悔するようなことだけは避けたい。西村氏によれば「お金をかけても“変えられない箇所”をしっかりと把握しておくこと」が大事だという。

「具体的に変えられない箇所として挙げられるのは、建物の構造、耐震性、隣人や管理体制、修繕積立金の計画。そして眺望や周辺環境もお金では変えられません。逆に、自分たちの占有部はお金をかければ変えられる箇所です。つまり“変えられる箇所”に惚れ込んで購入したはいいけど、もしも変えられない箇所に欠陥や問題が発覚すれば、それこそ後悔することになってしまうでしょう。

 建築の専門家でないと長寿命で丈夫な建築物を見極めるのは難しいですが、ネットや専門書、建築関係のセミナーなどに参加して知識を養うことも重要だと言えます」

 さらに西村氏は続ける。

「あと初期費用は必須。中古の場合は、最低でも物件価格の8~10%くらいの金額は貯めておいてください。またリノベーションで新たに手を加えられない箇所であるとか、管理と修繕状況なども仲介業者にしっかり聞いておきましょう」

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