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今年の新入社員、4人に1人もが「辞める時期」をもう想定している理由

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 あなたの会社の新入社員も、実はすでに退職時期を決めているかも……?

ビジネスマン

※画像はイメージです

 株式会社イーディアスが運営する「@人事」は、2019年3月、今年卒業する大学生の男女487人を対象に、「内定先企業の退職予定時期」に関する調査を実施しました。

24%が入社前から具体的な退職時期を想定している

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 内定先を辞めようと想定している時期を聞いた質問では、「辞めることを想定していない」(60.8%)が一番多い結果となりました。続いて「辞めようと思うが具体的な時期はわからない」(14.8%)という結果でした。

 一方で、具体的な退職時期を想定している学生は24.4%となり、入社3年以内の平均離職率に相当する結果となりました。では、入社前なのにもう退職を決意している理由はどのようなものなのでしょうか――。

 退職予定時期が、半年~1年以内では「セクハラ、パワハラ」など「内定受諾後に会社のマイナス面を知った」。1~3年以内では「ほかに夢があるから」、3~10年以内では「先輩社員からなかなか昇給できず、給料が上がらないと聞いた」、具体的な時期を決めていない人からは「母親が専業主婦で、私も家庭を持ったら、できることなら仕事を辞めたいと考えている」といった声が挙っていました。

 調査が行われたのは3月であり、その入社前時点で、すでにパワハラ・セクハラを経験した(または見聞きした)学生がいるとは驚きです。近々で辞めたいと思うのも無理はないでしょう。一方、1~10年以内と幅広い期間を想定している学生は「自身の夢や人生設計を考慮し、辞める」ことを想定しているようです。

キャリアアップのために退職を考える学生が多い

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 辞める意向がある学生の現時点での辞めたいと思う理由には、「キャリアアップしたいから」(23.6%)、「理想とのギャップ」(15.7%)、「残業、休日出勤が多い」(14.7%)などが挙りました。

「キャリアアップしたい」という前向きな理由が1位でしたが、2位以降は会社の福利厚生や業務への不満など、マイナスな理由が続いています。

 内定後に企業の現実が見えてくるという実情があるのかもしれません。

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