「フォロワー数=実力」ではない!SNSの怖い勘違いを人気イラストレーターが警鐘
今や若者だけでなく全世代にとって必要不可欠なインフラとなっているのが「SNS」。TwitterやInstagram、TikTokなどを使いこなすことによって広報が成功したり、仕事を受注できたりすることも。SNSの運用はクリエイターやフリーランスだけでなく全ての社会人にとって必要なスキルとなりつつある。
前回の記事では、イラストレーターのうのきさん(@UNOKINOKI)に、売れるまでの苦労や、SNS運用をし始めたきっかけを聞いた。
およそ1年半で7万人以上ものフォロワーを獲得し、イラストや動画に万単位の”いいね”がつく背景には「分かりやすく伝わる表現」「注目されるまで何度も投稿」を毎日欠かさずに行って知名度を上げていくなどの努力があった。
後半のインタビューではSNSをフル活用して仕事を獲得するうのきさんに、SNSとの「上手な付き合い方」と「依存しない方法」を聞いた。また、インタビューと共に、反響が大きかった作品も一挙掲載する。ぜひ最後まで目を通していただきたい。
こまめなコミュニケーションを欠かさない
うのきさんは現在こそSNSをフル活用して仕事をしているが、アカウントを作成した当初は現在のように受け手を意識するということはせず、「作品を発表する場、認知してもらうための道具」としてしか考えていなかったそうだ。
「フォロワーが増えた現在ではSNSをコミュニケーションの場として活用しています。SNSでも対面でも、自分がどういう人間かを知ってもらうにはお話するのが1番です。そこで毎朝あいさつツイートをしたりコメントでファンとお話したりして、こまめなコミュニケーションを欠かさないようにしています」
人となりを知ってもらうことが秘訣
うのきさんのイラストの特徴は、コミュニケーションから生まれたものを作品に落とし込んでいることだ。アニメ作品の「月日が流れる早さ」は毎朝のあいさつツイートから派生するリプライのやり取りで「もう11月!? 早い!」「今年あと2か月で終わるじゃん!」というファンからのコメントから生まれた。このように毎日のコミュニケーションで生まれて“バズ”を獲得する作品も多い。
「たとえば僕は育児のイラストやアニメも作成していますが、同じ育児を体験されている方がいるから共感してくれているのだと思います。共感できる作品を作るというのは伸ばす上でもとても大切ですね。大事にしてるのは決して独りよがりにならないこと。しっかり受け手のことを考えて作品を設計することを、SNSから学びました」
画面の向こう側にいるユーザー1人ひとりと向き合い出してから、格段にイラストを見てもらえるようになったという。アカウントを運用する人がどういう人かを知ってもらうことによって信頼を得て、それが結果として「万バズ」に繋がっているとうのきさんは考える。