成果を出している人に共通する、「なぜ」を問う「ノウ ホワイ」思考法
売りたい、痩せたい、モテたい! 「そのために何か良い方法がないだろうか」と考えたとき、ほとんどの人がパソコンやスマホを触りはじめます。「ググる」はまさにその行動パターンを表すもので、売り方、痩せ方、モテ方で検索すれば、ものすごい数の方法を提示してくれます。
しかし、この方法では成果は得られません。なぜなら、ググって得られる情報は表面的で断片的な方法にすぎないからです。業界最大級のビジネスセミナーポータルサイト「セミナーズ」を運営するラーニングエッジ株式会社代表の筆者(清水康一朗)がお伝えします。
ダイエットがうまくいかない人が多い理由
「痩せる」を例にすると、ダイエット方法はたくさんありますが、多くの人がうまくいかず、リバウンドで悩んでいます。つまり、「どうすれば痩せるか」をググっても期待する成果に結びつく可能性は低く、そこがノウハウ(know how)の限界なのです。
一方で、しっかり成果を出している人もいます。例えば、あるクリニックには「脂肪細胞の数を減らす施術」があります。食事や運動で脂肪細胞は小さくできますが、ダイエットをやめたら細胞は元のサイズに戻ります。これがリバウンドです。
しかし、そのクリニックに行って脂肪細胞そのものの数を減らせれば、食事や運動をしなくても痩せます。リバウンドもほとんど起きません。このような理屈を理解することで、自分にとって効果的なダイエット方法を選ぶことができ、成果を出すことができます。
「どうすれば」ではなく「なぜ」に着目
ググる場合と何が違うかというと、ノウハウではなく、ノウホワイ(know why)に目を向けていること。「どうすれば痩せるか」ではなく「なぜ痩せるか」を知ることが重要なのです。
ノウホワイ(know why)が大事というポイントは、仕事も同じです。自社の商品やサービスを売りたいと考えたとき、多くの人は売り方を調べます。これはノウハウを探しに行くアプローチです。しかし、重要なのは「なぜ売れるのか(売れないのか)」です。
売れている商品を調べていくと、例えば「キャッチコピーがいい」という理由が見えてくるかもしれません。SNSの口コミが多い、アフターサービスが良い、会社の信頼度が高いといった理由が見えてくることもあるでしょう。
理由がわかれば調べ方も変わります。良いキャッチコピーの書き方やSNSでバズる理由などを調べるアプローチができるようになり、漠然と売り方を調べていたときよりも成果が出やすくなるのです。